わたしの大好きな映画。

『EL SOL DEL MEMBRILLO  -THE DREAM OF LIGHT-』/Victor Erice.1992.スペイン

邦題:「マルメロの陽光」

membrillo-el sol del membrillo



初めて観たときまず思ったのが、
ああ、明日もまた、同じような日常が始まるんだなーってこと。
あきらめとかでは全然なくて、今まで過ごしてきた日をすんなりと受け入れられた、というか。
そして同時に、この映画、何かの終わるときに観るといい映画かな。


描かれているのは、画家アントニオ・ロペスの何気ない日常。淡々と、彼を映し続けてて。
これは彼の映画。

でも、なんだろ。ドキュメンタリーのような、そうじゃないような。
マルメロの実が朽ちていく様子、毎日毎日それを描き続けるロペス、友人との交流、
ほんとうにただただ、時間の過ぎていく様子を、見守り続ける映画。

それがどうしてこんなに、きれいに、素敵に見えるんだろ。


わたしの一番好きなシーンは、ロペスと友人エンリケが絵を描きながら、歌を歌うシーン。
ただのハナウタなんだけど、うまく音が取れなくて「ダメだ、もう一回」って何度も歌いなおす。
大人気ない、無邪気というか、少年のような二人をとても愛おしく感じたシーン。

ブログのタイトルにしちゃうくらい好きな映画です、これ。


今、これを撮ったヴィクトル・エリセ監督の作品が上映されてる。
『ミツバチのささやき』『エル・スール』@早稲田松竹

『ミツバチのささやき』は一度観たけど、これも、大好き。
一瞬一瞬が、本当にきれいなんだよ。
アナという女の子の純粋な心の中にすっと入っていって、その視線で世界を見れる。

エリセ監督、今のわたしの中でナンバーワンの監督だよ。
ちなみにツーはやっぱりティム・バートン監督。チャーリー、ビッグフィッシュ、ばんざい。
気になるのは是枝監督。この監督作品まだひとつも見れてないから、見なきゃなっ。
観たい映画たくさんあるよー。ああ大変。こういう忙しいさはうれしい限りです。



大切にしたいと思える作品があるっていいね。
こうやって大切にしたいもの・こと・人・想いを、どんどん見つけていけたらいいな。
それがきっと、わたしを成長させてくれる。わたしの過去をきらきらしたものにしてくれる。

でも、大切にしたいものって、ほんとはそんなにたくさんないのかもしれない。
きっとそういうもの全部、根っこの部分で同じところにたどり着くんじゃないかな。

あれもこれも大切にしたい、っていうのは欲張りなのかもしれないけど
でもいろんなものを受け入れていきたいって思う。

わがままかもしれないけど、わたしはやっぱり、世界をきれいなものとして見ていたいんだよ。
人間はいろんなブラックな部分もたくさんあるから、
それに目を背けてちゃいけないとは思うんだけどね。


ふわふわしてばかりのわたし、もっともっと強くなりたい。
強い人間ってどういう人のことを言うんだろうね。
わたしにとって強い人ってどういう人だろ。

いや。強い人なんていないんじゃないかな。
人はみんな弱いものだもん。
強い心、かな。わたしの知りたいもの。

何があってもへこたれないこころ
大切にしたいものを大切にできるこころ
自分の意志を伝えようとするこころ


わからん。
きっとわたしはまだいろんなこと、知らなすぎてるんだなー。