ご存じのとおり歌舞伎座は工事中のため、新橋演舞場での上演です。
「芸術祭十月花形歌舞伎」夜の部は4時30分開演。
友人と入り口で待ち合わせて、早速会場へ。
席はご招待の1階席。イイじゃないですか…。
新橋演舞場はとてもこぢんまりとした劇場です。
4時30分から始まって終わるのは9時。
飽きて寝てしまわないかと思っていましたが、最後までおもしろく観させていただきました。
夜の部の演目は、猿之助四十八撰の内『通し狂言 當世流小栗判官(とうりゅうおぐりはんがん)』です。
このお話は、姫を助けて仇討ちをするという、とてもわかりやすくてビギナーにはお勧めです。
また、出演者も歌舞伎界の明日を担う若手が多かったので活気がありました。
判官、浪七、お駒の三役は市川亀治郎。宙乗りだけでなく、早変わりも見物でした。
そのほかには、市川右近、片岡愛之助、中村獅童、市川笑也といった花形が揃う豪華な顔ぶれです。
なんと言ってもこの芝居の大きな見どころとなる最後に、判官が照手姫を乗せて天馬の宙乗りをするというスーパー歌舞伎です。

「スーパー歌舞伎」といえば、市川猿之助ですよね。
数日前に判官役の市川亀治郎が、伯父である猿之助の名前を襲名するとニュースがありました。
バラエティで博学なところを見せている市川亀治郎のテレビでは観られない、本業の顔がとっても新鮮でした。
合間のお楽しみは「お弁当」です。
銀座三越で友人が買ってきてくれたのは、なんと天ぷら「天國」の上天丼でした。
これがなんとも美味しかったのです。
歌舞伎を観て、天國の天丼、しかも上天丼を食べるなんて、大人の至福の時間です。
獅童の「細マッチョ」もおもしろかったけど、なんといっても市川右近です。
さすがに「ウコンの力」です。彼の芝居には引き込まれました。あっぱれ!!
夜も更けて、大人の時間を堪能したおばさま二人は、こぬか雨降る銀座でビールを頂き、お芝居の余韻を楽しんでから帰って行ったのです。
家に帰って、京都の娘に自慢してやろうと電話をかけると、なんと奇遇です。
娘も頂き物のチケットで京都四條南座の十月大歌舞伎『墨染念仏聖 法然上人譚』を観ていたというのです。
娘の演目は法然上人が、坂田藤十郎。熊谷次郎直実が、中村橋之助。
そうか…。
自慢してやろうと思っていたのに、娘も「大人の至福の時間」を堪能していたんだ…。
