午後10時編

深夜営業の時間になると、常連のホラー作家・秋山がやってくる。



原稿用紙に向かうと逃避願望がわいてきてフラッとどこかへ旅に出ては締切間際に戻ってくる彼女。
マスターもその扱いには慣れている…。

毎月(?)この二人のやりとりは行われているのだろうか…



「目の覚めるようなホットちょうだい!」
「私にも必要かもしれません。タバスコでも入れますか?」



そこへ、「旅、不思議発見」というミステリースポットを語るブロガーとその妹がこの街の噂を聞きつけてやってきた。
この街には「不幸の招き猫」「トレンチマン」「川沿いの鎌婆」といった都市伝説的な噂があるらしい。



実は、この店でブログに書き込みをしてくれた「シンジ」という男性と姉が待ち合わせをしていると言う。

ひょんなことがキッカケで作家と姉妹(ハルカとカナタ)の交流が始まり、ホラー小説のネタになるならと、そのシンジという男性と作家も会うことにする。



姉妹と作家が「トレンチマン」の話をしていると、そのままズバリの格好をした客がやってくる。
…彼が、シンジ。タケダシンジ。本名らしい。今朝この喫茶店に来た入院患者であった。



タケダが加わり、四人でこの街の都市伝説的な話に華を咲かせる。

「川沿いの鎌婆」の話を妹のカナタが稲川淳二ばりに話したり…。
作家の秋山は、何かを思いついたのか、カウンター席に戻り作業をはじめる。



タケダは、この喫茶リコリスこそがミステリースポットの中心とも言える場所なのではないかと疑い始めるのだった。

タケダが仕入れた新ネタ「幽霊の大行進」という動画をハルカ、カナタ、タケダで見始める。

と、タケダに電話がかかってきて、タケダは離席。
ハルカとカナタでその動画を見ることに。

…カナタはその動画を見て何かに気づいた様子。

巡回時間になるのでタケダが病院に戻り、この会合はお開きとなる。