勇者セイヤンの物語〜ノストラダム男の大予言〜

千秋楽を迎えました。

私にとっての初舞台。
声優のお仕事を始める前から
「いつか舞台でお芝居がしてみたい!」
ただ漠然と考えていてました。
初めて出演させて頂けると決まったときは
本当に嬉しかったです。

稽古期間が始まると
共演者の皆様の芝居に圧倒されました。
マイク前の芝居とはまた違う、表情や動き。
皆様の作り出す空気を肌で感じて
自分にできるのか、毎日すごく不安でした。
稽古で必死に覚えて、
家に持ち帰ってすぐに復習して。
早く気持ちを込めて掛け合いがしたい。
共演者の皆様のような空気を
作れるようになりたい!
そんなことを考えて、とにかく必死でした。
最初は、共演者の方と話す余裕もなくて。笑

だけど、気がつけば本当に
素敵な方ばかりに囲まれていました。

右も左も分からない私に、
共演者の皆様一人一人が
優しく接して下さいました。
だからこそ安心してお芝居ができたし
台本に噛り付いて、ガチガチだった私にも
少しずつ周りを見る余裕ができました。
決して私の力だけじゃなくて
周りの方が支えて下さるからこそ
オジギソウコとして、舞台に立てました。
心から、感謝の気持ちでいっぱいです。
共演者の皆様、スタッフの皆様が
本当に大好きです。

私が演じたソウコは、明るくて表情豊かで。
あっ。フルネームは
「オジギソウコ」っていいます。
ヒロインらしからぬ名前に
少々不貞腐れております。ぷんぷん。(劇中セリフ)
ソウコは植物なヒロインでした。
コミカルなシーンは演じていて
とっても楽しかったです。笑


だけど実はセイヤン同様、ソウコ自身も
バグによって生まれたデータでした。
本当は自分だって辛いはずで、苦しいはずで。
だけどそれ以上に、
セイヤンに前を向いて欲しくて。
だからこそ凛々しく強くあり続けるソウコ。
セイヤンのことが大好きなのに
辛い現実を突きつけなければいけない。
セイヤンが苦しんでる姿を見ていると、
演じていてもとても苦しかったです。

芝居に悩むこともたくさんあったけど、
そんな時間ですら本当に幸せで。
演じることが大好きだって
改めて実感できました。

本当に、この作品に出会えてよかったです。
終わってしまって本当に寂しい。

千秋楽、舞台袖でも
たくさん泣いちゃいました。
最後の挨拶でも泣いちゃいましたが...。笑

それくらいほんとうに、楽しかったです。
とても幸せな時間でした。
稽古も本番も。全ての時間が
私にとってかけがえのない
大切な思い出です。



また舞台で皆様にお会いできますように。



来てくださった全ての皆様
たくさん支えてくださった関係者の皆様
本当にありがとうございました!

















オジギソウコ役 田辺留依