直前まで行けるかどうか分からなかったスタジオライフの『なのはな』公演でしたが・・・
何とか観劇が叶いました♪
シンプルな舞台装置とスクリーンを利用した演出の対比が見事で、菜の花の黄色が効果的に使われていました。
私は、萩尾先生が東日本大震災と原発事故をテーマに描かれた一連の作品を何度も何度も読んでいるせいなのか(←涙はその時に出尽くした?)、静かな感動をひしひしと感じながら舞台に魅入っていたのですが
周りでは、ずっと涙ぐんでいらっしゃる方が多かったように思います。
素朴で温かい福島弁が心に沁みました。
唯一原作と違うところは、ナホがチェルノブイリの女の子からおばあちゃんの種まき器を受け取る場面の背景です。
原作では、辺り一面の菜の花畑の奥にうっすらと福島第一原発の姿が見えるのですが、舞台のスクリーンにはそれは映っていませんでした。
私には、そこに倉田さんの想いが表れているように感じました。
うまく言えないけれど、舞台の大きなスクリーンに原発を映像として映すと、重すぎるのかもしれない、と考えたのかな、とかとか。
物販ではCDも購入したのですが、石田音寿役を演じられた明石隼汰さんにサインまでいただいちゃいました。
劇中歌は、「ALARA Song」「なのはな」「やめない」の三曲。
※「ALARA Song」「なのはな」の二曲は、CDには収録されていず、こちらで配信されています。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
http://www.studio-life.com/stage/nanohana2019/
「なのはな」は、舞台のエピローグに登場人物全員が声を合わせて歌った静かで感動的な曲です。
2012年3月に発行されたA5判単行本『萩尾望都作品集 なのはな』の作者あとがきに記された「世界が終わらないように、世界が次の世代に続くように」という言葉を用いて、今回の舞台のために明石隼汰さんが書き下ろし、倉田さんが朗読詩を加えたとのことです。(パンフレットより引用)
次回公演は、またまた萩尾作品です♪
音楽劇『11人いる!』、楽しみです(≧▽≦)
最後に「なのはな」の朗読詩を載せておきます。
なのはな なのはな
世界が終わらないように
なのはな なのはな
世界が次の世代に続くように
種をまこう
ひとつぶ ひとつぶ
希望の種 未来の種
きっと歩き出せる
あなたの「なのはな」を見つけたら
なのはな
一粒の種 小さな種
やがて花開き
一面の
なのはな
優しく揺れる
一面の
なのはな
ランチも「なのはな」を食しました(^q^)