H28年度 ZEHビルダー実績報告
先日、経産省のZEH支援事業における、H28年度ZEHビルダー実績報告が公表されました。
登録されたZEHビルダーが全国で5768社。
島根県では146社が登録しています。
登録した全ての工務店、設計事務所が2020年までのZEH普及目標を掲げています。昨年、我が社も登録するにあたって目標を設定しました。H28年度の目標は、新築住宅については50%をZEH化する設定を掲げて、勉強会や見学会などを通じてZEHの普及活動を行いました。
実績としては
新築住宅 : 4棟
(うち、自社設計施工2棟。入札物件2棟)
自社設計施工 2棟のうち1棟がZEHという実績でした。
断熱性能としては、
自社設計施工 : HEAT20G2グレード
(Ua値0.45ーC値0.6、Ua値0.36ーC値0.26)
入札物件 : 改正省エネ基準
(Q値2.1…Ua値 約0.65 C値未測定)
経産省に問い合わせたところ、入札物件については設計がZEHビルダー登録していない設計事務所であるので新築物件にカウントしないとのことでした。
結果としては、目標の50%を達成しました。
課題として、経産省への実績報告にも書きましたが、他の設計事務所とコラボする入札物件の断熱性能などの仕様を挙げました。
特に開口部や断熱材の仕様の弱さについては、工務店の立場としては、見積り金額に影響がでるので口が挟めないところでもあります。
昨年の物件では、密かに開口部のアルミ枠とガラスのパッキンであるグレチャンをアルミ製から樹脂製に変更したり、断熱材の等級を上げ
たりして、熱貫流率をさげる努力をしつつ、気密、断熱処理をしました。
予算上、熱交換型の換気には手が出せなかったのが心残りでしたが、結露防止には役に立ったのではないかと思います。
結構たのしいし勉強になるので、この先も他の設計事務所とのコラボはあると思います。施主さんの今後の暮らしを左右する部分であると思うので、断熱性能や気密などについては工務店の立場として丁寧に説明できるようになりたいなぁと思います。