トンネル抜けたら缶詰め!?

企画とかアイデアや発想というものはいかにも不透明で無形で不確かなもの。スタート時点で考えているものがゴールに近づくにつれて形を変えていく。

様々な意見によって化学反応がおこり良くも悪くも変化するのが企画というもの。

その過程において感動の薄らぎや、情報の適正化によってスタート時点のアイデアそのものの価値の大小を知ることになる。人間と同じ。


脳内では常に判断と決断という作業が行われているのだろう。この変化する性質を生かして新しい商品やコンテンツが出来ないかと考えてみる。


マチとシゴトとTシャツ!

この夏、遊び半分だったんだけど、野田市といえば!みたいなTシャツを作ってみた。na NODA(ナノダ)』Tシャツというタイトルだけは構想していて、農家さんを応援するTシャツにしようと思って実際に作ってみた。

【農家さんのTシャツ】からスタートした企画だった。いずれ農家さんシリーズになればいいなぁ、なんて考えていた。

リベットボタンのシュールなイラストをベースに、通りすがりの農家のおばあちゃんや、枝豆農家の実のる屋さんからスタートしました。

イベントで販売してみたら意外に好評で、今度はパン屋さんからも製作依頼がきたり、そして酒屋さんが欲しいと言ってくれたり。

この時点で農家さんだけでなく、野田市の中で働くいろんな人をTシャツで繋いでいるっていうのが面白いってことに気づいた。いわゆる化学反応が起き始めている。

『あれ、待てよ、これ、シゴトについて考えてみる!っていう企画にならないかなぁ?』

小学生や中学生が見れる仕事紹介コンテンツってあれば面白いのではと思い、 TAN-SUチャンネルみたいな自社のメディアを作ろうということになり、おちゃのま放送室(仮)を準備することにした。

おちゃのま放送室の中で、 TAN-SUがやってる『ベジパンズ』や『マチとシゴトとTシャツ!』など展開していくことにした。現在メディア選定中。

これからシゴトをつくる時代がやってくる。
いろんなサービスや働き方を作っていく時代だと思う。そんな魅力的なシゴトをしている人を発見できたら面白い。

『マチとシゴトとTシャツ』では、毎回いろんな職業の方にゲストにきてもらいTシャツをプレゼントしていく。以前TBSラジオでやってたハツデンキの改良版みたいなもので、今度は番組を通じてお仕事Tシャツを製作し、通販で販売するっていうのは面白いかもしれない。


3つ目の化学反応

よし、と思ったタイミングで、地元の若手農家さんたちと食事に行く機会があった。野田市の農業の現状や農家さんたちの直面する課題、展望などいろいろお話を聞くことができた。みなさん農地面積や収穫高は決まっている中で、新しいことにチャレンジし、収益を上げていくかを考えている。


僕がお手伝いできることは商品開発のプランニング。メーカーと農家の間に入って加工品をつくるお手伝いならできるかもしれない。できれば野田市の特産である枝豆をメインにした加工品がいい。

早速、枝豆農家さんもミーティングして、若手主導の商品開発検討会みたいなものを立ち上げることにした。現段階では保存食にもなる『缶づめ』の加工品をイメージしているが、まだまだ(仮)。

Tシャツから繋がった農家さんとの縁が、番組コンテンツになり、結果、缶づめになっていったというお話。

企画ってフシギ。