ステンドグラスのような世界を 首飾りにして歩いていた サン・マロの城壁町
春で染めたようなドレスを見繕い君を待っていた 徒花を手に抱えて


もう女神はいない どこにもいない 砂浜の城が崩れるように
黄昏になって 逢魔が時になって
叶わない象徴が少女の形をして


今まさに林檎は地に落ち 目の前の景色反転した 雑踏の広場の中
メシアはすでに塩になった 魔法は9mm弾で解け
ガラス細工ふと落とした


もう行かねばならないはいない  ここにいられない 擦れたフィルムが波にさらわれて
黄昏になって 逢魔が時になって
叶わない象徴の少女に手を振って


もう女神はいない どこにもいない 砂浜の城が崩れるように
黄昏になって 逢魔が時になって
叶わない象徴が少女の形をして


もう行かねばならないはいない  ここにいられない 擦れたフィルムが波にさらわれて
黄昏になって 逢魔が時になって
叶わない象徴の少女に手を振って