注文のあった似顔絵ができた。

下描きをしてから一度、PCで画像を送り先方に見てもらう

約定なっているのでお見せする。

下の画像は一回目を描き直したものである。

「軽く微笑んだ優しい祖母の顔にしてください」と注文が

ついた。リピーターの方からはこれが当たり前のように言って

こられる。商売としてやっているのだから、このくらいは朝めし前

に出来るようでないとダメなのだ。

 

しかし、これが簡単なようでなかなか手こずってしまうことがある。

 

酷い時は自分の似顔絵師としての自信を失ってしまうような

重症にかかってしまうことがあるのだ。

 

ようやく、先方に納得してもらい、彩色し仕上げて最終的に

「これでお送りします」とメールで見てもらった結果、「祖母

の着ている着物は水色でした。今からまだ間に合いますか?」

と言われ、まだ大丈夫ですよ、と一度塗った着物の上から水色を

乗せた。

PCの画像は正確な色目は伝わってこないのだ。PCの弱点でも

ある。このへんは自分の技術不足ではないのでキズつくことは無い。

 

しかしどうやっても似ない顔がある。上野のチャリティ似顔絵コ

ーナーで会のベテランに訊いたことがある。

その人は一言、「そういう時は他の人に回す」と言ってのけた。

チャリティ似顔絵はそれでよいが、PCから私宛にきた注文は

そういう訳にはいかない。

ただただ修行あるのみ。