下仁田の同窓会に行って一泊して帰ってきたら、在京同窓生の
グループラインに、この度の同窓会に ややアブナイ状況の参加者が
いた。と言う意味の投稿があった。
我が同窓生といえども80才。もうそんなこともあろうと思いつつも、
皆が懐かしさと楽しさに心奪われる中、冷静な観察眼をもって見ている
人間がいることに感心させられた。が、それを見てハタと思い当たるこ
とがあった。
例の私の無くなっていたスマホの一件。
前日、下仁田へ向かう高崎線の車中、途中から同席した同級生と話していて
彼が何度も同じ質問を聞いてくるので アレッ と思ったがそのときは気にも
とめなかった。その日一次会、二次会が終わり私等が泊めてもらう吉崎の別荘
へ、二次会の余勢で大勢が押しかけてきて三次会となった。町なかの旅館泊まり
を予定していた何名かもきていた(その中に車中で一緒だった彼もいた)
遅くまで話して帰り、寝て起きた翌朝に例の一件である。
勝手知ったる下仁田町の旅館、スマホを探しにいってくれた高橋繁夫氏が部屋
まで行ってスマホを鳴らすと誰かのバッグの中で私のスマホが鳴ったそうであ
る。バッグは例の彼のもので、自分のものは寝ている枕元へチャッカリ置いて
あったという。別荘から引き上げる時、自分のスマホに似たカバーのものを
バッグに入れ、自分のものも持ち帰っていたという単なる「忘れ」であろう。
これが ややアブナイ状況なのかどうかは定かでない。私の車中体験の思い込
みも彼に失礼だったかも知れない。ライン投稿氏も「私達もアブナイと思われ
ているかもしれませんが」といっている。現時点は皆んなが玉虫色の一線上に
いるということだ。気をつけよう。
80年来の幼馴染との思い出を返しに行ったつもりが、また新たな思い出を作
ってきてしまった。まだ最後という訳にはいかないだろう。