「最後の同窓会」へ行ってきた。

最後どころかまだ皆元気で盛り上がり、「また、やろう」という言葉が

会場にとびかっていた。さいご でなく、いつしか さんじゅの同窓会と

言い合う趣となった。

 

田村信行氏の自宅隣に建築してある別荘(下仁田の町からちょいと離れた山沿い

の吉崎にある)に泊めてもらうことになっていたので、二次会がはねてからそち

らへ移動した。

山間の静かなよいところであった。

しかし、そこへ泊る予定をしていない者たちも、二次会の余勢で押し寄せで

三次会となった。何時に寝たのか全く分からない、と言う有り様であった。

 

翌朝、目が覚めたらスマホが見当たらない。一緒に泊った高橋繁夫の携帯で

呼んでもらったが発信音が聞こえない。ここには無いということだ。

さあ困った、スマホがなくては一日が始まらない。一心同体のようなもので

ある。確か昨夜此処へ来てから部屋の中や囲炉裏の写真をスマホで撮った覚え

はある。高橋繁夫もそれは証明している。何回か発信してもらったが応答がな

い。何処かで鳴っている筈である。これじゃあ帰れないぞ。どうしよう。

 

携帯で呼んでいてくれていた彼が、「心当たりのところへ行ってくる」といって

車で出かけて行った。

30分ほどで帰って来た彼の手に私のスマホが握られていた。

下仁田町内の旅館へ何人かまとまって泊まっていたので、そこへ先ずいったら

しい。

朝早いのでまだ寝ていたらしいが、彼のなじみの旅館なので主人に断り部屋まで

いって携帯を慣らすと誰かのカバンの中で鳴っていたという。

いやいや、彼の機転のおかげで事なきを得た。その後、彼の家がある倉賀野の

駅まで送ってもらい無事に帰ってきた。彼には重ね重ねお世話になり本当に

感謝の一言では済まない思いである。有難う。