恒例、地元小学校卒業生の似顔絵依頼がきた。

学校コーディネーターを伴って教頭先生が資料を届けに来てくれた。

「今年も描いていただけるのでしょうか?」。と事前に電話で問い

合わせてくるので、こちらは身体が言うことを利くうちはそのつも

りでいる旨伝え、無用の遠慮はしないようにと言うのだが、どうも

恐縮しがちにやってくる。

 

こちらは毎年定例行事に決めてあるので、むしろ楽しいことがやって

きたと思っている。商売で描く場合は注文を待たなければならないが、

この時ばかりは約100人分の依頼が先方からくることが決まっている

のだから有難く、羨む仲間も居るほどなのである。

 

今回は16回目の卒業生だ。描き始めた頃の生徒はとうに成人式を迎え

大学も卒業、そろそろ結婚をする者もいることだろう。

百歳まで描くつもりであれば、まだ20回もあるのだ。何とも楽しい。