大悪党ではなく、あくまで小悪党の権太。
平氏と源氏、国と民という壮大なスケールの「義経千本桜」の世界に、
なぜかまぎれ込んじゃった一般ピーポー。
小さいスケールで「なんかお金儲けのネタはないかなぁ~」と、
日々考えている、いがみの権太くん、幸四郎さんです。
ええとこのボンボンでいかにもカツアゲされそうなオドオド感の小金吾くん(松也さん)。
ロックオンしたのは、平氏のプリンス六代の君のボディガード、小金吾くん。
木の実をひろって目を離している隙に
エンダァァァァァー 嫌ァァァァァァー ♫
荷物、パクられちゃいました。
お金、強請られちゃいました。
小金吾って名前っぽいけど実は苗字が小金吾な小金吾くん。
散々な目にあってショボーンなときに、
カチコミ、かけられちゃいました。
踏んだり蹴ったり、泣きっ面にアナフィラキシーショック。
護るべき、愛すべき方、若葉の内侍と六代の君を逃がします。
ウィルァアルウェイズラァァァァビュウウウウウ~アアアア ♫
ここからは、
一人 vs 多数(しかも無限増殖アリ)の大立ち回り。
この幕では大向こうさんがいらっしゃらなかったので、
久々の大向こうbyたむお。
縄を使った蜘蛛の巣モードの見得で
「音羽屋あ~!」
思わず声が出ました。
一階席が高かったからじゃないもん、
大向こうのためにわざと三階席にしたんだもん。
これは見得じゃなくて見栄・・・
やっぱり、「木の実」、「小金吾討死」からやってくれるとありがたい。
「すし屋」からだと、弥左衛門がいきなり謎の死体の頭だけもって登場するので、
見ているほうも「なんじゃその謎展開は・・・」となっちゃいますから。
非業の死をとげた小金吾、無念っす。
2014年の奈良旅行にて撮影
と思いきや、その小金吾の遺体に弥左衛門(錦吾さん)が出くわします。
小金吾の首(頭部)のおかげもあって、維盛卿は生き延びることができました。
お役に立ちました、報われましたよ~
合掌。。。
そして、
いよいよ、すし屋です。