客席に入ると
小学年低学年の子どもさんが一番多かったように思いますが、
もっと小さなお友達も。
大人と子どもが半分ずつくらいですかね。
子供用に座高を調整するクッションも貸し出してました。

壁にもこんな演出
見た目はおっさん、精神年齢は子ども、
逆コナン君モードで、たむおも行ってきました。
たむおが考えるに、初心者にとってハードルが高いと思うのは、
文楽(や歌舞伎の通し狂言)のスタート、最初の部分。
ここに中国の故事を入れたり、やや高尚な言い回しを入れたりというところ。
作品の格調を高くするという意味で、観劇慣れしている人には良いのかもしれません。
しかし、初心者には初めて聞くような難し~い表現。
「忠なるかな忠。信なるかな信。勾践の本意を達す陶朱公。功成り名遂げて身引く」(『義経千本桜』)
「嘉肴(かこう)ありといえども食せざればその味を知らずとは國治まってよき武士の忠も武勇も隠るるに」(『仮名手本忠臣蔵』)
こんなんです。難しいっすね。
気合い入れて集中しようって臨んで
「カコウありと・・・」で、「えっ、カコウって何???」
といきなり出ばなを挫かれるパターンです。
注目の親子劇場、咲甫大夫さんの語り始めはまさかの
「暑い、暑いぞ、暑いで、暑いわ~、あああっっつい~。なんぼ言うても涼しゅうならん。」
これなら、たむおもわかります。
小学校低学年、幼稚園くらいの子どもさんが多かったですが、
みんな大丈夫でしょう。
親しみがあったというお子さんも多いのでは。
「ここは大坂下町で、太鼓をつくるお仕事をしている
太鼓屋伝兵衛さん。」
「大坂中の人たちが天神祭を待っている
夏のある日の夕方に、行水をしていた息子の寅ちゃん。」
こんな平易な言葉ですから大丈夫。
「行水」って言葉は知らなくても、
舞台の上で寅ちゃんの人形がホンマに行水してますからわかります。
登場人物は、
おとうちゃん
おかあちゃん
寅ちゃん
雷さんのトロ吉
の四人。
四人の声を四人の大夫さんが語ります。
1人による語りわけじゃないので、初心者にはありがたい。
ドジっ子の雷さん(トロ吉)が雲から落っこちちゃいました。
そこはたまたま太鼓職人の家。
トロ吉は太鼓を叩くのが苦手。
雷だから「ゴロゴロゴロ」と打たないといけないのですが、
どうしても音が「トロトロトロ」になっちゃいます。
おとうちゃんによる特訓、寅ちゃんも加わります。
そして・・・・・・
と続きを書きたいところですが~
「うそかホンマか わからぬはなし
よそでいうたら あきまへん」
と釘をさされてしまいました。

おかあちゃん、最強でした。。。
ぜひぜひ、みなさん大阪の国立文楽劇場へ。
恒例の黒門市場でお弁当。

鉄火丼というより、
まぐろの間に酢飯が挟まっている弁当(500円也)




