登場人物紹介
「母をたずねて三千里」じゃなくて、
「何千里もたずねて来た母」です。
息子の小次郎さんの安否が気になってるんですが。
息子を訪ねて一人で爆走、源氏に追われ逃避行中の母。
息子の敦盛卿を討ったのは、なんと相模の夫、
熊谷直実でした。軍次
今回も偉い人達に囲まれて、イタバサミです。。。
梶原景高さん
源氏の武将。義経さんのライバル。
ちなみに「義経千本桜」の「すし屋」で出てくるのは梶原景時さん。
景高さんのお父さんです。 弥陀六さん
石塔を建てて供養するのが大好きという、
ちょっと変ったおじいさん。
御影の里で藤の方をかくまったんですが、
その藤の方が逃げて来ているということは、いったい???
そんじゃ、
熊谷直実の家来の堤軍次が立ち出でて、
建て終わったらそのままいなくなって、
(「熊谷桜の段」終了)
ということで、源氏の軍勢、梶原景高さんに追われていた藤の方、
そして藤の方をかくまったのが、石材屋の親爺の弥陀六(みだろく)さん。
きれいに逃げきった、な~んてことはありませんでした。
おそらく、かくまった弥陀六さんは捕らえられて、
藤の方にも追っ手が尾行して来たのでしょうか。
逃げることは逃げた平家の藤の方ですが、
逃げ込んだのが源氏の熊谷さんの陣屋でした。
しかも、熊谷さんが信頼する源義経さんとは梶原さん仲が悪いし、
熊谷さんも梶原さんの家来の平山武者所と仲が悪いので、
もう一触即発のはず。
そろそろ熊谷さんが自分の陣屋(いくさのベースキャンプですな)に戻ってきます。
相模さんと軍次さんの二人が待っていると見える陣屋ですが、
その奥に藤の方、弥陀六さん、梶原さんが隠れているんですね。
(実はさらに、義経&四天王も隠れてるということが後からわかります。)
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床本は、豊竹咲穂大夫さんのホームページにあるものを参考にしました。
イラストは、クリップアートファクトリーさん http://www.printout.jp/clipart/index.html
のお世話になりました。
ありがとうございます。

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