『陰陽師 滝夜叉姫 (おんみょうじ たきやしゃひめ)』の内容に
触れています。
新作ですので、先入観ゼロで観たい!という方は、
見終わってからごらんくださいませ。
ちょっとくらいなら読んでもいいという方はお読みくださいませ。
安倍晴明さん、源博雅さんに降りかかる謎、事件の数々。
前回記事でリストアップしてみました。
(謎1)百鬼夜行とともに謎の美しい姫が現われる。いったい誰なんだ?
(謎2)藤原秀郷の家へ盗賊が入る。誰が何を盗もうとしたのか?
(謎3)子を身ごもった母親が殺される事件が頻繁に起こる。何が目的なんだ?
(謎4)平貞盛さんが顔にひどい瘡の奇病にかかる。館を訪れると十九年にわたり治療している医師の祥仙がいる。晴明が呪文を唱えると、何者かに体をのっとられているような言動をみせる。どういうこと?
(謎5)小野好古の館に美しい姫が訪れ、20年前に討伐された平将門の死体の一部「腕」を奪って去っていく。なんのために?
(謎6)平将門の死体は顔は焼かれて灰になった。他のパーツは切り分けられてバラバラに埋められていた。そのパーツが掘り返されたりしている。いろんな事件が関連ありそう?
(謎7)平貞盛が失踪する。発見したらもう既に別の存在に変わっていた。どういうこと?
(謎8)そこに医師の祥仙が現れる。祥仙の正体はいったい?
(謎9)陰で糸を引き、操っている興世王。その狙いは?
(謎10)その狙いは更に大きな目的につながっているのでは?
(謎11)興世王の真の正体は? その大望とは?
触れています。
新作ですので、先入観ゼロで観たい!という方は、
見終わってからごらんくださいませ。
ちょっとくらいなら読んでもいいという方はお読みくださいませ。
安倍晴明さん、源博雅さんに降りかかる謎、事件の数々。
前回記事でリストアップしてみました。
『陰陽師 滝夜叉姫』の謎
(謎1)百鬼夜行とともに謎の美しい姫が現われる。いったい誰なんだ?
(謎2)藤原秀郷の家へ盗賊が入る。誰が何を盗もうとしたのか?
(謎3)子を身ごもった母親が殺される事件が頻繁に起こる。何が目的なんだ?
(謎4)平貞盛さんが顔にひどい瘡の奇病にかかる。館を訪れると十九年にわたり治療している医師の祥仙がいる。晴明が呪文を唱えると、何者かに体をのっとられているような言動をみせる。どういうこと?
(謎5)小野好古の館に美しい姫が訪れ、20年前に討伐された平将門の死体の一部「腕」を奪って去っていく。なんのために?
(謎6)平将門の死体は顔は焼かれて灰になった。他のパーツは切り分けられてバラバラに埋められていた。そのパーツが掘り返されたりしている。いろんな事件が関連ありそう?
(謎7)平貞盛が失踪する。発見したらもう既に別の存在に変わっていた。どういうこと?
(謎8)そこに医師の祥仙が現れる。祥仙の正体はいったい?
(謎9)陰で糸を引き、操っている興世王。その狙いは?
(謎10)その狙いは更に大きな目的につながっているのでは?
(謎11)興世王の真の正体は? その大望とは?
それでは、
『じっちゃんの名にかけて謎はすべて解けた。興世王のやってることはすべてまるっとお見通しだ。』
解決編のはじまりはじまり~。

第二幕 第一場 都大路
(謎1)百鬼夜行とともに謎の美しい姫が現われる。いったい誰なんだ?
博雅「綺麗だったなぁ。滝夜叉姫っていうのか。また会いたいなぁ。」
晴明「百鬼夜行と共にいるわりには常人の気配がするのもまた不可思議。注意しておく必要があるな。」
博雅「せめてメールアドレスでも聞いておけば・・・」
晴明「おい、俺の話聞いてるか? (博雅が笛を吹いているときに滝夜叉姫もやってきたから、こいつをおだてて上手いこと利用すれば・・・)」
博雅「お、考えごとか?今日の晩飯か?」
晴明「・・・」
第二幕 第二場 晴明屋敷①
(謎2)藤原秀郷の家へ盗賊が入る。誰が何を盗もうとしたのか?
証言1:「押し入ったのは女性、十二単を着用、秀郷に気付かれ強盗は未遂に終わる。」
博雅「へえ~、泥棒するのに十二単って、動きにくくないの?」
晴明「博雅、珍しくいいところに気がつくじゃないか。普通の人間ではなく、龍のような百鬼夜行を乗り物にしてるような女だったら容易く忍び込めるかもしれんぞ。」
博雅「えっ、それならまさか。」
晴明「忍び込んだのは、滝夜叉姫であろう。その目的はなんであろう。秀郷は20年前に妖刀『黄金丸(こがねまる)』で平将門を討伐した。狙いは黄金丸かもしれん。かくいう私も将門討伐には一枚噛んでいたからな、安心は出来ぬな。滝夜叉姫も20歳くらいに見えたなあ。」
博雅「何、年齢の話?年上でも年下でも綺麗な人は綺麗だよね。」
第二幕 第二場 晴明屋敷②
(謎3)子を身ごもった母親が殺される事件が頻繁に起こる。何が目的なんだ?
証言2(賀茂保憲氏):「都にて孕み女ばかりが襲われておる。あの御方がそれを調べよと。」
博雅「何それ、恐いね。マニアっていうの?」
晴明「確かに尋常ではないな。まだ手がかりが何ともいえないが、同一犯の可能性が高いな。(胎児が目的なのか、母体が目的なのか。そういえば、怪しき風習があったような・・・)」
博雅「おいおい、それよりあの御方って誰?ボクも知ってる人?」
晴明「(保憲殿なら例の風習も知っているのでは? )ん?何か言ったか?」
博雅「だからあの方って誰?もしかして帝のこと?」
晴明「アイツか。まったく人使いが荒いな。」
博雅「おいおい、そんな呼び方していいのかよ。」
第二幕 第三場 貞盛館
(謎4)平貞盛さんが顔にひどい瘡の奇病にかかる。館を訪れると医師の祥仙がいる。晴明が呪文を唱えると、何者かに体をのっとられているような言動をみせる。どういうこと?
証言3(賀茂保憲氏):「平貞盛氏が顔面に瘡が出来る寝込んでおる。」
→ 貞盛氏の館へ移動する。
博雅「『俺を殺してくれ~』って、自殺すりゃいいじゃん。」
晴明「いや体を乗っ取られてるから、死にたい人格より生きたい人格のほうが強いんだ。」
博雅「なんかややこしいね?」
晴明「医師の祥仙が19年治療しているといったな。ということは病気になったのは、平将門の討伐の直後からということ。そして、発症してすぐにこの医師が治療しているということか。」
博雅「19年治らないんだったら、途中で他のお医者さんに変えた方がいいんじゃないの?」
晴明「いいこと言うな。祥仙が他の医師に変えさせないようにしていたのかもしれん。」
博雅「カルテルとかそういうやつ? それって独禁法で・・・」
晴明「今は平安時代なんだから横文字を使うなっ。」
第二幕 第四場 好古館
(謎5)小野好古の館に美しい姫が訪れ、20年前に討伐された平将門の死体の一部「腕」を奪って去っていく。なんのために?
博雅「また、マニア? 今度は死体の「腕」だけ? 腕フェチってあるの?」
晴明「(どうやら(謎2)、(謎3)、(謎5)と平将門につながってきたな。死んだ将門の怨霊なのか? それとも将門の遺志を継ぐような存在があるのか? 忠実な家来か? 子供か?)ん、博雅、何か言ったか?」
博雅「俺の推理では、二の腕フェチ? いや、手首フェチの可能性も考えられる。」
晴明「よくわからんが推理の方向性が違うぞ。フェチを当てるコーナーではない。それより、今度も盗賊は女だったらしいぞ。」
博雅「もしかして、滝夜叉姫? そんな悪い人に見えないけどなぁ。」
晴明「(そうか、将門殿には3歳くらいの娘がおったはず。それならば、現在23歳か。(謎1)もつながるかも。)しかし、体の一部を奪って何をしようというのか。(なにかの秘術か?)」
博雅「いやあ、マニアって怖いね。あ、ひじフェチかもしれないぞ。」
晴明「もう黙っとけ。」
晴明「よくわからんが推理の方向性が違うぞ。フェチを当てるコーナーではない。それより、今度も盗賊は女だったらしいぞ。」
博雅「もしかして、滝夜叉姫? そんな悪い人に見えないけどなぁ。」
晴明「(そうか、将門殿には3歳くらいの娘がおったはず。それならば、現在23歳か。(謎1)もつながるかも。)しかし、体の一部を奪って何をしようというのか。(なにかの秘術か?)」
博雅「いやあ、マニアって怖いね。あ、ひじフェチかもしれないぞ。」
晴明「もう黙っとけ。」
第二幕 第六場 雲居寺①
(謎6)平将門の死体は顔は焼かれて灰になった。他のパーツは切り分けられてバラバラに埋められていた。そのパーツが掘り返されたりしている。いろんな事件が関連ありそう?
博雅「今度は脚フェチだ~。」
晴明「それならリアルにいそうだな。ひじフェチよりは多そうだ。」
博雅「おいおい、平安時代設定なんだからフェチとか横文字を使うなよ~。」
晴明「(しかし、胴、両腕、両足を集めるのか。死んだ肉体を再び蘇生させるつもりだな。しかし、首から下だけ、頭部はないぞ。)」
博雅「お~い、無視すんな~。」
晴明「(そうか、(謎4)頭といえば貞盛殿の一件か! 頭部を復活させるの黒幕があの医師の祥仙か!(謎1)から(謎6)までの)ミッシングリンクがつながった。」
博雅「だから横文字はやめろ~!!!」
晴明「急ぐぞ博雅。貞盛氏のところへ行くぞ。」
博雅「ところでミッシングリンクってどういう意味?」
晴明「急ぐぞ博雅。貞盛氏のところへ行くぞ。」
博雅「ところでミッシングリンクってどういう意味?」
そこに平維時さんが登場します。
第二幕 第六場 雲居寺②
(謎7)平貞盛が失踪する。発見したらもう既に別の存在に変わっていた。どういうこと?
証言4(平維時氏):「顔面に瘡のある病の父、平貞盛氏が失踪した。行方がわからない。」
博雅「実はトイレに行ってただけとかじゃないの。」
晴明「(無視して)答えづらいかも知れませんがお答えください。命にかかわることですから。」
博雅「なになに、もしかしてすんごい若い愛人とか?」
晴明「(無視して)『児干 』って知ってますよね。」
維時「はい、何もかもお見通しで。医師の祥仙によると、父の病の治療法は胎児の肝を食べるというおぞましい「児干」なる術しかないとのこと。悪いとは重々承知で行っておりました。」
晴明「最近、身ごもっているという人は誰かいませんか?」
維時「そういえば北山の炭焼き職人の女房が。」
証言4(平維時氏):「顔面に瘡のある病の父、平貞盛氏が失踪した。行方がわからない。」
博雅「実はトイレに行ってただけとかじゃないの。」
晴明「(無視して)答えづらいかも知れませんがお答えください。命にかかわることですから。」
博雅「なになに、もしかしてすんごい若い愛人とか?」
晴明「(無視して)『
維時「はい、何もかもお見通しで。医師の祥仙によると、父の病の治療法は胎児の肝を食べるというおぞましい「児干」なる術しかないとのこと。悪いとは重々承知で行っておりました。」
晴明「最近、身ごもっているという人は誰かいませんか?」
維時「そういえば北山の炭焼き職人の女房が。」
晴明「よし、北山に急ぐぞ。案内しろ。出発だ。博雅、ちゃんと笛を持ったか?」
博雅「えっ、なんで笛?関係ないじゃん。」
晴明「いや、なんとなく。」
博雅「えっ、急いでるんじゃないの。」
晴明「うるさい、大人の事情って奴だ。」
博雅「何それ?」
博雅「えっ、なんで笛?関係ないじゃん。」
晴明「いや、なんとなく。」
博雅「えっ、急いでるんじゃないの。」
晴明「うるさい、大人の事情って奴だ。」
博雅「何それ?」
一同、北山へ向かいます。
遅かった~。貞盛さん、胎児の生き肝を喰らっている。
顔の痣は膨れ上がり、別人格が現われます。
博雅「貞盛さんなのに成田屋さんみたいな声が聞こえる。いったい誰だろう?」
晴明「楽屋オチはやめろ。誰?ってわかってんじゃねえか、おい。」
博雅「うわ~、平将門の首が復活した~。」
秀郷さんが黄金丸で斬り掛かり、晴明は呪符で動きを封じます。
博雅「いいぞいいぞ、やっつけろ~」
シャキーン。
一刀両断。切ったのは誰?
背後にいきなり医師の祥仙さんが現われたと思ったら、将門さん(元、貞盛さん)の首を切っちゃいましたよ。
(謎8)そこに医師の祥仙が現れる。祥仙の正体はいったい?
秀郷「興世王!」
東国まで将門を征伐に行った藤原秀郷は、医師の祥仙が実は興世王だったと気づきます。
博雅「今回推理を、秀郷さんにもってかれましたね。」
晴明「だってボク東国まで行かなかったから、顔知らないも~ん。」
別に胴体はいらない。首だけあればいいもんね~、これで「将門は復活する」と興世王が言うと、「お父様~」とあらわれた滝夜叉姫。
滝夜叉姫の正体は平将門と桔梗の前の間に産まれた娘だったのでした。
そういえばなぜか持っていけと言われた笛、取り出して吹き始めます。
その美しい音色に心を鎮められて、滝夜叉姫は去っていくのでした。
晴明「助かったよ。ありがとう、雅行ちゃん。」
博雅「雅行じゃなくて博雅だ。楽屋オチやめろってお前が言ったくせに。」
(謎9)陰で糸を引き、操っている興世王。その狙いは?
(謎10)その狙いは更に大きな目的につながっているのでは?
(注)『蠱毒』とは、虫、蛇、蛙、蜘蛛などを壷に閉じ込めて最後に生き残った者を式神とする呪術。関東を壷と考え、武将同士を戦わせて最後に残ったのが平将門。興世王は、将門を式神として日本全体を手中に収める計画であると判明した。
第二幕 第七場 北山山中
遅かった~。貞盛さん、胎児の生き肝を喰らっている。
顔の痣は膨れ上がり、別人格が現われます。
博雅「貞盛さんなのに成田屋さんみたいな声が聞こえる。いったい誰だろう?」
晴明「楽屋オチはやめろ。誰?ってわかってんじゃねえか、おい。」
博雅「うわ~、平将門の首が復活した~。」
秀郷さんが黄金丸で斬り掛かり、晴明は呪符で動きを封じます。
博雅「いいぞいいぞ、やっつけろ~」
シャキーン。
一刀両断。切ったのは誰?
背後にいきなり医師の祥仙さんが現われたと思ったら、将門さん(元、貞盛さん)の首を切っちゃいましたよ。
(謎8)そこに医師の祥仙が現れる。祥仙の正体はいったい?
秀郷「興世王!」
東国まで将門を征伐に行った藤原秀郷は、医師の祥仙が実は興世王だったと気づきます。
博雅「今回推理を、秀郷さんにもってかれましたね。」
晴明「だってボク東国まで行かなかったから、顔知らないも~ん。」
別に胴体はいらない。首だけあればいいもんね~、これで「将門は復活する」と興世王が言うと、「お父様~」とあらわれた滝夜叉姫。
滝夜叉姫の正体は平将門と桔梗の前の間に産まれた娘だったのでした。
その後、復活した将門は元の将門ではないぞ、という晴明の言葉には耳を傾けず、
滝夜叉姫は晴明に襲いかかります。
絶体絶命のピンチに晴明は「雅行、笛の演奏を頼む。」
滝夜叉姫は晴明に襲いかかります。
絶体絶命のピンチに晴明は「雅行、笛の演奏を頼む。」
そういえばなぜか持っていけと言われた笛、取り出して吹き始めます。
その美しい音色に心を鎮められて、滝夜叉姫は去っていくのでした。
晴明「助かったよ。ありがとう、雅行ちゃん。」
博雅「雅行じゃなくて博雅だ。楽屋オチやめろってお前が言ったくせに。」
第三幕 第二場 雲居寺 最後の推理①
(謎9)陰で糸を引き、操っている興世王。その狙いは?
博雅「滝夜叉姫は興世王に育てられたのか。」
晴明「ああ、父に会いたいという気持ちを利用したんだな。」
博雅「なんで20年も。」
晴明「だから、黄金丸で切られたから死体が20年つながらないんだよ。」
博雅「ああそういうことか。でも体がつながても顔がないじゃん。」
晴明「その顔が、貞盛さんの「児干」で復活しちゃったんだよ。」
博雅「えっ、貞盛さんなんでそんなことしたんだよ。」
晴明「だから、興世王が医者のフリしてやらせてたんだよ。」
博雅「じゃあ、将門セット一式そろったじゃん。」
晴明「ああ、興世王は将門を蘇生するつもりだ。」
博雅「娘の成長した姿を20年ぶりに見せるために?」
晴明「・・・。(どこまでオメデタイ奴なんだ。)もう、話さないでいいから。」
晴明「ああ、父に会いたいという気持ちを利用したんだな。」
博雅「なんで20年も。」
晴明「だから、黄金丸で切られたから死体が20年つながらないんだよ。」
博雅「ああそういうことか。でも体がつながても顔がないじゃん。」
晴明「その顔が、貞盛さんの「児干」で復活しちゃったんだよ。」
博雅「えっ、貞盛さんなんでそんなことしたんだよ。」
晴明「だから、興世王が医者のフリしてやらせてたんだよ。」
博雅「じゃあ、将門セット一式そろったじゃん。」
晴明「ああ、興世王は将門を蘇生するつもりだ。」
博雅「娘の成長した姿を20年ぶりに見せるために?」
晴明「・・・。(どこまでオメデタイ奴なんだ。)もう、話さないでいいから。」
第三幕 第二場 雲居寺 最後の推理②
(謎10)その狙いは更に大きな目的につながっているのでは?
寺に集まったのは博識の住職や陰陽師、関係者の秀郷、維時、好古など。
いったい興世王の目的は何かを話し合う。
博雅「孤独だ。」
晴明「なんだって。」
博雅「みんな頭いいし、なんか情報も持ってるし。俺だけ会話に入れるレベルじゃないし。スナフキン以上に孤独 だって言ってるんだ。」
晴明「コドク、そうか、『蠱毒 』か。みんな『蠱毒』と考えたらどうだ。」
一同「なるほど、それならばすべて説明がつく。興世王は将門を『蠱毒』に使っていたのか。さすが晴明殿。」
博雅「話がわからん。やっぱり俺だけ孤独だ。」
博雅「孤独だ。」
晴明「なんだって。」
博雅「みんな頭いいし、なんか情報も持ってるし。俺だけ会話に入れるレベルじゃないし。スナフキン以上に
晴明「コドク、そうか、『
一同「なるほど、それならばすべて説明がつく。興世王は将門を『蠱毒』に使っていたのか。さすが晴明殿。」
博雅「話がわからん。やっぱり俺だけ孤独だ。」
第三幕 第二場 雲居寺 最後の推理③
(謎11)興世王の真の正体は? その大望とは?
証言5(僧侶浄蔵氏):「日の本を転覆させると言えば、瀬戸内の海賊となった藤原純友。その純友の死に顔を見たんじゃが悲しんでいる顔だった。しかし、純友は打ち首にされるならば怒りの表情をするようなキャラのはず。納得がいかないのう。」
博雅「海賊と言えば麦わらの一味。まさかヨミヨミの実で蘇り(黄泉がえり)?」
晴明「何を言ってるんだ。しかし、全て謎は解けた。興世王の正体は、」
博雅「藤原純友だ~ぁ。」
晴明「・・・(俺が言おうと思ってたのに。一番いいとこ持っていった~)」
博雅「いや~ぁ、俺のおかげで謎はすべて解けた。キリッ。よし、気分いいなあ。帰るか。」
晴明「いやいや、謎が解けたで終わりじゃないって(しかも解いたのはほとんど俺だし)。これから藤原純友、平将門と対決しなきゃ。」
貞盛の遺体になにか呪術を施す晴明。
「オレのアタマはどこだ~」
動き出す貞盛さんの首から下。頭、つまり将門さんを求めて歩き出します。
さあいよいよ決戦です。
博雅「お前そんな技もってたの?」
晴明「すごいだろ。」
博雅「ああ『陰陽師』の人みたいだ。」
晴明「・・・」

陰陽師 玉手匣(1) [ 岡野玲子 ]

陰陽師玉手匣(2) [ 岡野玲子 ]

陰陽師玉手匣(3) [ 岡野玲子 ]