いつかなくしてしまうのなら | 任務遂行中「隊長!任務なんでしたっけ」「知らん!」

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基本わけのわからない下町まつはま妄想の断片をおいてく倉庫になるかと・・・。
ていうかブログの使い方わからねー


いつか

なくしてしまうのなら


お前の全てを閉じ込めよう

悲しみで前が見えなくなって世界が暗く閉ざされても

お前が光となって俺の世界を照らすから

いつかそんな日が来るなら

お前の全てをこの目に焼き付けよう

俺の中に閉じ込めて、俺の中で

お前は永遠に





俺だけに笑え


俺だけを見ろ





「浜田」



ふいに呼んだ松本に、浜田はぴくりと眉を動かして目線だけを向ける。
目だけで問われて、松本はもう一度名前を呼んだ。

「浜田」

「・・・なんやねん」

仕方なく口を開いた浜田は、顔だけでなく声にも呆れが混じる。

「浜田浜田浜田浜田浜田浜田ー」

「・・・うるさいねん!」


心底うるさそうに眉を寄せた浜田が松本の頭をどつく。

「いったぁー!」

ふんっと鼻を鳴らした浜田は、大げさに痛がる松本をちらりと見た。
松本の様子に何かを感じたらしい浜田が、なあ、と声をかける前に。
松本が口を開いた。


「なあ浜田」

静かな声だった。
急な変化に戸惑った浜田だが、平静に返事をする。


「・・・ん?」


「もし、」

「・・・」

「、もしな・・・」

「・・・」

「やっぱええわ」

「・・・、なんやねんな」


久しぶりに浜田と目が合った。
いつもはどちらかがすぐ逸らしてしまうのだけど。
今日はなんとなく浜田から目を逸らしたくなくて。

浜田のほうも目を逸らさずにこちらを見てくるから。
しばらく見つめ合うかたちになって。

どちらからともなく、吹き出して笑った。







ああ、こんな日がずっと続けばいいのに