現在私は障がい者の方の就職支援をしているのですが、日々色々な事が起こります。

・昨日まで絶好調だったけれど、雨が降った途端不調になるケース。

・就職を目指しているが、不安が強くなかなか前に進めないケース。

・通所の予定ではないが、体調が良くて突然来所するケース。

この為、あらゆるケースへの柔軟な支援がポイントとなります。

 

ところで支援には、下図のように

‘人間観’に基づく‘姿勢・態度’‘スキル’が必要と言われていますが

上記のように、スキルを駆使してもうまくいかない場合があります。

ここで、支援する側の心の拠り所となるのが‘人間観’です。

 

この‘人間観’も、下記のように様々なものが存在します。

 ◎発達心理学:人は安定期と移行期を繰り返しつつ、生涯にわたって成長する。

 ◎行動主義 :人は学習によって、どのようにも変化・成長する。

 ◎Y 理 論  :人は条件が整い自ら目標を設定すれば、自主的に動こうとする

 ◎実存主義 :人間は選択の能力を有し、

        自己の経験に対して目的・意味・価値をもつ。

 

どれが正しいということではありませんが、

どれに重きをおいているかということで行動は変わってくると思われます。

私自身は、Y理論に近い考え方をすることが多いので、

例えば不調が続く方を支援する場合などは、体調に合わせて目標を低く設定し直したりします。

 

いずれの理論にも通底しているのは‘人は成長する’という考えだと思いますが、

これは支援に限らず、様々な場面で重要な人間観のように感じます。

‘上司が部下に対して’‘親が子供に対して’など育成関係のようなケースだけでなく

同僚同士、兄弟などあらゆる場面で効果を発揮するように思います。

そして何より、自分自身に対して‘自分は成長できる’と信じられることは

人生100年時代のこれから、大切になってくる‘人間観’なのかもしれません。