これまで何度か採用面接の面接官をしたことがあるのですが、

そのうち2つのケースが今でも心に残っています。
 
1つ目は、お土産を持参したケース。
その方は、面接が一通り終わり退室するタイミングに
「旅行に行ってきたので!」と
我々三名の面接官にお土産を配り始めました。
 
突然の出来事にかなり驚いたのですが、
ニコニコと楽しそうにお土産を手渡す姿に我々も笑顔となり、
その場は和やかな空気に包まれました。
そして、個性が際立っているのと大胆さに惹かれ採用となりました。
入社後も楽しい個性を発揮しつつ、パワー全開で頑張っていらっしゃいます。
 
2つ目は、面接中に涙を見せたケースです。
その方に‘これまでに仕事で一番大変だったこと’を尋ねました。
すると‘アイデアが浮かばず八方塞がりで悶々としていたら、
上司が気分転換に外に連れ出してくれて、本当に助かりました’
と言いながら涙をポロポロ流されました。
 
前例のない出来事にビックリしましたが、
感受性の強さ、本心を隠さない正直さが魅力となり合格となりました。
その方も、率直さを活かして社内の色々な人と協力し、大活躍されています。
 
 
これらは企画部門の面接だったので、
個性的な人材が選ばれる傾向があったのですが、
それは元より、二人ともありのままの姿を表せたことが評価ポイントでした。
そして、入社後も自分らしい個性を発揮して活躍でき、
本人も会社もwin winの関係になれているのだと思います。
 
採用面接に関するノウハウ本やマニュアルなどは多数ありますが、
‘ありのまま’を採用してもられる会社と巡り合うことも
大切なのかもしれません。