瑞龍山:法雲寺は、臨済宗建長寺派の寺院で、
開創は13世紀中頃の鎌倉時代である。

本尊は如意輪観世音菩薩で木の坐像、
唐の玄宗皇帝の作と言われている。

皇帝が戦場にあって楊貴妃の冥福を祈り、
観音の御心にすがる真情がうかがえて、
美しく尊厳に満ちたものである。

観音堂は六間四面、唐の方形造り、
過去帳に元和元年(1615)の建立とされている。

■瑞竜山 法雲寺(埼玉県秩父市荒川白久432)
法雲寺は、入り口から観音堂までの斜面は梅、
ツツジ、サツキ、藤など春、秋共に楽しめる
心のなごむお寺です。


竜頭に似た松の根っこであろうか観音堂回廊に
展示している。寺宝として「天狗の爪」
「龍の骨」「唐の龍」などが保存されている。

昔の面影を残す観音堂と四季折々の花で彩られる浄土庭園との調和は見事であり、訪れる人々の心を
和らげてくれる。

境内中央に池を配置し、その周りにツツジやサツキ、
アジサイ、牡丹など四季の花々が間隔なく
植え込まれている。
観音堂左手にたくさんの石地蔵が並んでいる。本堂を参拝する巡礼者を暖かく迎えてくれる。

周囲を山々に囲まれた立地条件もあり、
非常に静粛さを感じさせる落ち着いた雰囲気で、
古都、京都の寺を思わせる。

瑞龍山(ずいりゅうさん)法雲寺(ほううんじ)
宗派/臨済宗建長寺派  
本尊/如意輪観世音菩薩
住所:埼玉県秩父市荒川白久432