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タミヤ アメリカ155mm自走砲
M40 ビッグショット
販売価格(税込)
¥5,876
「ビッグショット」の名称にノスタルジーを感じる方は相当なベテランモデラーではないでしょうか。1963年に発売され、1/21スケール、全長340mmという存在感もさることながら、リモコンボックスで走行でき、砲弾発射も楽しめる当時の模型少年達の憧れだったアメリカ陸軍155mm自走砲M40ビッグショット。「伝説のキット」とも呼ばれるこのモデルは長年、1/35MMシリーズでの発売が望まれていました。今回、ようやくその声に応え、最新の技術を投入した新しいビッグショットが誕生です。
1/35スケールで新たに製品化するために、まず実車が展示されているアメリカはオクラホマ州のフォートシルにあるアメリカ陸軍砲兵博物館で取材を敢行。ここにあるM40は屋外展示ながら定期的なメンテナンスが施され、良好な状態で保存されています。しかも、この博物館にはM40に加えて、搭載されたM2 155mm砲ロングトムの単体、そしてM40と同じ車体に203mm榴弾砲を搭載したM43も展示。さらに視覚的に大きな特徴となる後部のプラットフォームとスペード(駐鋤)が、M40は展開した射撃状態、M43は折りたたんだ移動状態で展示されているため、それぞれの状態を詳細に観察でき、取材環境としては非常に好都合でした。また、展示車輌では失われていた照準器などの細部パーツをはじめ、砲弾や砲弾ケースなどは、砲兵博物館やアメリカの軍事車輌研究家から、オリジナル図面や戦場写真などの資料提供を受け、設計に活かすことができました。
キットは、実車と同様にM4シャーマン戦車の足まわりなどコンポーネントの一部を流用してはいるものの、車体は全くの別物です。平面で構成された車体は、各部のパネルを組み合わせる「箱組」を基本としていますが、組み立て手順を検討し、全体で強度を保つ構造を採用しています。また、車体側板は平らな板ではなく、内部のバルクヘッド部分がわずかに膨らんでいる実車の形状を忠実に再現。丸みをおびたデファレンシャルカバーは、スライド金型を使用した一体パーツとし、鋳造肌もリアルに表現しました。後部ドアは、作業スペースを確保するための引き出し式ステップとともに開閉を選んで組み立てられます。牽引用と駐鋤巻き揚げ用のワイヤーは異なる太さの色付きポリエステル糸を使用し、リヤゲートを支えるチェーンも極小の金属チェーンを用意。加えて、エンジングリルなどのメッシュ部分や、プラットホームの固定金具をエッチングパーツとしてディテールを引き締めています。
圧倒的な迫力を醸し出す155mm砲はキットでも大きな見どころです。主砲は上下動はもちろん、左右旋回も可能。砲の上下動をコントロールする平衡機に金属シャフトを組み込み、砲の重量を支えるとともに、ポリキャップを仕込んで砲の角度を確実に保持。平衡機の固定には極小ビスとナットを使用して強度も十分です。また、昇降ギヤや旋回ギヤのパーツも再現した密度の高い仕上がりが楽しめます。加えて、弾薬ラックやシートが組み込まれた雑具箱など、戦闘室内部も作りごたえたっぷりです。
今回は射撃準備中のフィギュアを8体セットしたこともトピックです。砲弾や砲弾運搬用のラック、筒状の装薬収納ケースなどアクセサリーパーツも豊富にセットして、情景製作のイメージも大きく膨らむことでしょう。デカールは主に使用された朝鮮戦争時の2種類をセットしました。第二次大戦中にアメリカ軍が開発した自走砲の最終発展型と言えるM40。ベテランモデラーには懐かしく、初めて取り組むファンにとってもインパクトに溢れたモデルです。
■キューポラの視察孔やライトは透明パーツ。砲身を支えるトラベリングロックは可動式。デファレンシャルカバーは質感ある鋳造模様を表現しました。
■圧倒的な迫力の155mmカノン砲を精密に再現。ねじ込み式の砲尾はネジ部分も再現し、開閉を選んで組み立て可能です。