父が亡くなって今日でちょうど4週間。21日になくなったから、もうすぐ1ヶ月になる。私は34歳で、父の単身赴任や私の結婚などにより一緒にこそ暮らしてはいなかったが、いつもどこかで父がいるのが当たり前だと思っていた。今だって、まだまだ「いない」という状況になれない。昨年末、父と一緒に作った年賀状、私の娘宛にひらがなで書いてくれた。まだ、つい最近じゃない!2ヶ月前は確かにちょっと苦しそうにはしていたけど、笑ったり冗談言ったりして実家のコタツに入ってテレビ見てたじゃん!!あのとき、どんな思いでいたの??いつ、どのように死を考えたの??最期に聞こえた言葉は誰のなんて言葉だったの??聞いてみたいのに、聞けない...


娘に言われた。死んじゃったじーちゃんは見守ってくれるのに、こちらからじーちゃんを見ることができないのは何で?と。自分もじーちゃんを見たい!と。

父が亡くなって今日でちょうど3週間経つが、いまだに慣れない。実家に帰れば父がいるような気がする。つい最近までいたんだから当たり前なんだけど、元々もの静かで穏やかな人間だったから、存在感がないというか取り立てて気にすることもなかったから、あまり変わりが感じられない。

それでも、やっぱり家の中に父はいない。私と母が買い物に行っている間、娘を預けておくこともできない。そう思うと「あぁ、死んじゃったんだなぁ」と思う。


間質性肺炎という病気は、何をきっかけに発病するのだろう?原因は何なんだろう??今の医学をもってしても原因不明というのがどうも納得できない。原因不明だから難病指定になっているのだろうけど、誰かが新薬を研究開発してくれているのだろうか?と考えてしまう。線維化してしまった肺を元に戻す薬はないのだろうか?何かの液体をかければまたやわらかくなってくれるんじゃないだろうか?と単純に思ってしまう。


そんなことを考えたりしながらも、父はいつ自分の死を覚悟したのだろう?と考えると胸が苦しくなる。去年の年末から徐々に呼吸が苦しくなっていたのだろうなということはわかってはいるが、兄との会話の中ではまだ完全には諦めていないような内容だったし、でも、結局夜が明けて状態はさらに悪くなり、午後3時には永眠したのだから、どこかで覚悟はしていたのだろう。死ぬときはどんな感じなんだろう?苦しいと思っていたら、麻酔のような薬が始まり、しばらくして睡魔におそわれ、意識をなくしたのだろうか??いくら考えても答えは出ない。葬儀が終わって数日してから母に父が残したメモを見せてもらった。自分が死んだ後のことを細かく記してあった。市役所に提出する書類みたいなものの名前が書いてあり、そこには「死亡届」という文字も書かれていた。その言葉を書いたとき、どんな気持ちだったのだろう!?きっと、凄く辛かったんだろうな。他にもいろいろ書かれていたようだが、私はその言葉を目にしてそれ以上見る気になれなくなってしまった。



父がなくなった日から、数日経ってから通夜と告別式を行った。遠方から来る親戚のためと、友引があったためすぐには行えなかった。当初は家族葬でと考えていたが、父が5年前まで勤めていた会社の関係者に連絡したらそこから広まり、結局は予想を上回るほどの参列者でとてもありがたかった。


父が亡くなる前後から、不思議なことがいろいろ起こった。細かいこともいろいろあったが、まずは父が病院から自宅へ帰ってきたときのこと。自宅の部屋に到着し、布団に父を寝かせたとき、なぜか部屋に小さな虫のような灰のようなものが一つ舞っていた。捕まえようとしても全然つかまらず、結局どうなったかわからない。虫に見えたが、虫ではなかったらしい。

次に、父が使っていたSpO2を測定するパルスオキシメータの電池が切れたこと。もちろん、それはただの偶然で全く珍しいことではないのだが、父の性格を考えると、電池がなくなるだいぶ前に電池を交換してしまうので、2週間の間に電池が切れるなんて考えられなかったから、ちょっと不思議に思えた。

さらに、父が使っていた携帯電話も壊れてしまった。なくなった日には間違いなく使えていたのに、葬儀が終わったときには、完全に壊れてしまっていた。さらに、父が単身赴任の時に使っていたテレビも壊れてしまった。

そして、通夜の日の日中、あちこちから電話がかかってくるという忙しい状況の中、自宅の中で原因不明の停電が起こった。リビングを除くほかの部屋の電気が切れてしまっていた。ブレーカーは下りてなくて、急遽呼んだ電気屋さんが調べても原因不明。外の電柱から何からいろいろ調べたが、やはり原因はわからなかった。でも、その後は直り、今は普通に全部点いている。

まだまだ、原因不明なことが... 玄関の電気が消してあるにもかかわらず、点滅していたのだ。何か理由があるのかもしれないが、通夜の最中、香典をまとめて私が一人で自宅の金庫にしまいに戻ったときその点滅に気づき、泣きそうなくらい怖かった。後で聞くと父が亡くなった日の頃からその状態だったと言う。


これら、いろいろなものが切れるという現象を考えると、非科学的だが父が自分に関係する電気の電源を一通り切っていったのではないか?と家族と話している。普段から父はいろいろなものの電源をマメに切っていたから。きっと、誤って自宅の電源も切ってしまったのだろう(^.^;