昨日西日本若草吟剣詩舞連盟主催の研修会に参加しました。
毎年恒例となっており今回も新山口駅から下関方面に一駅下った嘉川地域交流センターで開催されました。
講演会と出席した会員による詩吟の発表会の二本立てとなっておりこの度の
研修会の講演は松陰神社の名誉宮司の上田俊成様の
「松陰先生が伝えたかったこと」と題され一時間半にわたる素晴らしいものでした。
皆様に講演で感銘した事柄をお伝えいたします。
2年前に世界遺産となった「明治日本の産業革新遺産」として23の産業遺産が制定され
主に下記の3つの産業を中心にしたものに加え
製鉄・製鋼; 八幡製鉄所(現在 新日鉄)
造船 ;長崎造船所
石炭産業
松下村塾が遺産の一つに加えられたのはこれらの産業の礎となる人材を育成、算出した
小さな8畳、10畳半の村塾でありながら松陰先生の時代を見据えた卓抜した識見と指導力のもと明治国家の発展に寄与した人材を育てたことによる。
松陰は差し迫った時代の趨勢により討幕し武家より天皇制にしようとしたが討幕後のこともしっかり見定め「学校を論ず」という書物も表しており学校の設立と工業の勉学となる作場という表現で必要性を説いている。
松陰先生の記憶力は並ではなく幼い時から叔父玉木文之進に徹底的に鍛えられたことで
自分を律することが自然にできた。
松下村塾村塾で学んだ人たちについて
伊藤博文
明治3年工部敞長官となり造船、冶金等9つの分野で日本の近代化を進めた。
山田顕義
日大を創った人で初代司法大臣。
軍略に優れ函館戦争などで連戦し西郷が激賞した人物。
日本を法治国家に転換した。
井上勝
鉄道の最初の父と呼ばれる。
飯田吉次郎
井上勝を支えた人物で海外の人材なしで日本人だけで逢坂トンネルを作った。
正木退蔵
イギリスに渡り宝島そ著者スティーブンソンと出会い松陰のことを伝えたことからスティブンソンが英文で伝記を書いている。
ほかにも塾生の活躍をたくさん聞き当時の日本人にロマンスを感じた。
講師の上田先生
熱心に講義を聞く仲間
講義の後の詩吟の発表会シーン