最初で最後の奇跡のシュート 高校入学式の3日前に県No1のバスケ選手の田中正幸君を、脳出血という悲運が襲った。もうバスケットは無理…その宣告を覆し、正幸君は絶望の底で夢を心に誓う。 高校3年最後の試合、残り3分32秒で悲願の試合に出場コールされる。まだ麻痺の残る右手は上がらない、利き手ではない左手一本だけでシュート。 見事にゴールが決まってコートにいる皆が、割れんばかりの拍手を送った。このプレイでチームが一団となり夢であるインターハイ出場の切符をも掴んだ。