やっと今よかったと思える | 11月26日を忘れない

やっと今よかったと思える

あの日立台
2年前のはずなのに、
ずっとずっと昔のことのように思える。

最後のエントリーをupして
本当にイヤになった。

だいたい他人のことを偉そうに批判できるほど
立派な人間では無いし、むしろいい加減な部類に入る自分。
それでも、強い気持ちで何かに訴えかけないと、
あの日涙を流した人たちの気持ちが、
そのまま、どこか遠くに消えて無くなってしまうような気がして、
なり振り構わず思いのタケをブチまけようと思った。

けどやはり、イヤになった。
特に、匿名の自分が名指しで他人を批判していることに、
自分でも憤りみたいなものを感じたのかもしれない。

なのでJ1昇格までブログを更新することをお預けして、
昇格したらこのブログを更新することを心に決めて、
J2のヴェルディを応援することにした。

去年はシーズンチケットを購入して
ホームゲームにはほとんど行ったのだが、
昇格どころか、はるか入れ替え戦にも遠く及ばない結果に…
残念だったが落胆はしなかった。
むしろチームがサポータが変わりゆく姿が感じられて、
この先が少し楽しみに思えた気すらした。


そして今シーズン、
必ず昇格すると信じて臨んだ勝負の年。

好調な滑り出しから、まさかの7連敗。
結局7連敗中は1試合もスタジアムに行けずに
とても、とても悔しかったのだが、
諦める気にはサラサラなれなかった。

それまで去年ほどスタジアムに足を運べなかったのだが、
今シーズン最も忘れられない試合にブチあたる。

8月19日(日)第35節 対京都戦

後半、いてもたっても居られずに
気付けばゴール裏で大声で叫び続けていた。
結果はロスタイムにディエゴのヘッドで追いついての引き分け。

引き分けは負けに等しいともいえる状況だっただけに、
とても複雑なゴール裏の様子だったが、

もしかして今年も無理か…

などという弱気が脳裏をかすめつつあっただけに、
まさに首の皮一枚繋がったように思えた。
この勝ち点1が最終的には昇格に大きく影響するに違いない
という妙な確信じみたカンのようなものが働いたのだが、
無論なんの根拠も無かった。

それ以降の試合は、
アウェイも含めて行けるかぎり行こうと決めて、
笠松や松本の試合にも参戦した。


そして仙台戦
大一番。勝って昇格を手中に収めたいところだったが、
結果はドロー。
フッキがイエローカードの累積で残りの2試合出場停止となるが、
必ずや愛媛戦に勝って決めてくれると思えた。

待ち通しかった愛媛戦。
船越のゴール。勝利とともに昇格“ほぼ”決定。
本当に嬉しかった。
けど涙は出なかった。
“ほぼ”決定という状況だったが、
実際に決定するまでは本当に喜べないというか、
喜びたく無い衝動にかられた。

この時点で
長居に行くことを決めた。

長居は自分にとって思い出の場所。
子供の頃を大阪の堺市で過ごした自分にとって、
長居は楽しかった思い出の場所の一つだったから。

ここで勝って、
優勝してJ1に戻ろう。
何の迷いも無かった。

念ずれば花開く。
高校時代の恩師がよく口にしていた言葉だが、
まだ花は開ききってはいない。

満開の花が咲く時、
それはヴェルディがJ1で再び頂点に返り咲く
その時だと思う。

長居のセレッソ戦。
引き分けて昇格を決めたときに、
もちろん嬉しかったのだが、
これは通過点だと思った。

いや、今思うと通過点というより
むしろスタートラインに立っただけかも知れない。
新しいスタートラインに。

本当によかったと思える。
今やっと。