私はあなたの温もりを静かに感じていたいだけなのに

あなたはもう私を引き離そうとするの!

私がどんなに頑張って教えてあげても

あなたは私の表情がつかみにくいと言うのね。

そう、私はけっこう折れやすく、壊れやすく、傷付きやすい。

それをあなたはキケンと言う。

私の体を流れる銀色の血液は‥‥そう、人間のあなたには毒。

だからあなたには表情がハッキリ分かりたすいモノや

やさしく「ピピピ」と囁いてくれる新しいモノのほうがいいのね。

私の仲間をたくさん必要としていたアノ白い場所でさえ

今や新しいモノばかりになった。

でも、やはり私は人のぬくもりがなければ生きていけないの!

お願い! ほんのちょっとの間だけ私を‥‥


私は‥‥水銀体温計。