根っからの田舎者なのですが、

大学は東京に行きました。

吉幾三の心意気です(50代以上しか分かりませんね)。

小学2年生の宇宙博、中学校の修学旅行以来です。

そういえばディズニーランドにも行ったことが無かったです。


住むところを探さなくてはいけません。

私は当然初めてですが、

親も東京一人暮らしの住居とかよく分かってません。


不安に駆られながら、父と2人で家を探しに夜行バスです…

学校に着くと、生協主催の下宿紹介のようなものがあります。

時期なので、大教室の各机に台帳のようなものが置いてあって、

その中から4件まで選んで家主さんのところに伺う。

というシステムでした。

私、夜行バスが合わなくてぐったりだったのですが、

父が頑張って、立地と価格、大家さんのメッセージを元にピックアップしていきます。


東京一人暮らしというと、

『東京ラブストーリー』ぐらいのイメージしか無かったのですが、

そんな調子の良い話は無く、

ワンルームでも管理費・光熱費入れたら10万円ぐらいするということを初めて知りました。


こちら仕送り全般で、10万円+α(?)の世界です。

どうしよう?と思ったのですが

東京というところは懐が深く、色々な受け皿があります。

大学の近くということもあってか、田舎では見ない銭湯というのが結構あって、

こちらと風呂無し下宿というのが相性が良いのです。

そこに、昔からの大きな土地で子供も巣立ったような家のおばさまが、

副業大家さんをして学生を住まわせてくれるのです。

おばさまは近所にある大学も学生もお好きなようで、卒業・入学を楽しみにしてらっしゃいます。


父は、そんな大家さんの紹介カードをせっせと集めて受付へ。

生協の紹介所の方が大家さんに電話してくれます。

4枚選んだのですが、会えるのは2人だけでした。時間もないのでまずは会いに行こう。

となりました。今、思うと父はよく頑張ってくれました。


一軒目、

おばさまが、少し事務的で淡々としてました。

あと下宿棟が、山を下ったところで少し暗い雰囲気かなと。

たまたまですがすれ違った学生さんも伏し目がちで…。

気が小さいので見るもの全てに怯えてました。


ということで二軒目、

こちら駅から表通りを真っ直ぐで、随分大きなお屋敷でした。

結構古い木造の母屋に、離れの長屋が下宿です。

古いのは間違いないのですが、おば様がほっかむりをして、廊下と共同キッチン・トイレを掃除してます。

広い庭は手入れが行き届いており、風通しが良く、お日様も見える。

ということで、その場で即決。

風呂無し、トイレ・キッチン共同、押入付き四畳半で、私の大学生活は始まりました。

不安もありましたが、大家さんとお話するなかで、

お子さんを預かります的な、昔気質の保護者感を感じて、

田舎の世間知らずな18歳でも、何となくやっていけるような気がしました。