人間は どうして保身を求めるのでしょう。 それは個人や組織の既得権のことです。 棚からぼた餅が落ちてくる、 それを拾う順番ばかりを争い、 そして最後は殺し合いです。 なんと愚かな世界でしょう。


 その世界は優秀な若者や、 より斬新な人々、 あるいは愛に溢れる人たちを 最初に抹殺してしまいます。


 もっと簡単に言いましょう。 もしもあなたが嫌いな人がいるならば、 その人の 言動を考えてみてください。 会社の上司でも構わない、 近所のおじさんでも 構いません、 彼らが口にしていることは全て保身つながっています。

 

 それはいつか固まって、増長しモンスターとなり、 最後は戦争という形で 人々を苦しめているのかもしれません。 愚かな指導者に率いられた民衆程 悲しいものはありません。


 もう戦争はやめようよ。 失うことばかりで何も生み出しません。 みんなで戦争に挽歌を歌おうよ。 そして子どもたちが笑顔で過ごせる世界を作ろうよ。



Tamon&Ken
「挽歌」~戦下の友へ~

作詞    松尾多聞

作曲・うた 宍戸 健


「挽歌」

やがて花は咲き誇り
人は春に身をやつす
満たされし大地の血液よ
彼の戦場に春を伝えてよ


嗚呼苦しみに生きる人
別離と病の友人よ
めぐる夢は遠くかすみ
足音だけを残しゆく


嗚呼力なき幼子たちよ
走りゆく母の手に
母の胸にあれ



叫びはいつか風となり
とどき我が呼吸となる
遠く離れし大地にも
伝わり響いてくるよ


嗚呼苦しみに生きる人
春詩は必ず流れ来る
めぐる夢は風に乗り
いま世界にこだまする


嗚呼力なき幼子たちよ
走りゆく母の手に
母の胸にあれ


諍いに挽歌を歌う声は
母なる地球に響き渡る


嗚呼力なき幼子たちよ
走りゆく母の手に
母の胸にあれ


嗚呼力なき幼子たちよ
走りゆく母の手に
母の胸にあれ


やがて花は咲き誇り
人は夢に身をやつす


自由詩人 松尾多聞