描画 自然回帰様
この 水彩画は ポエム
桔梗の詩のために 描かれたものです

桔梗の詩

ききょうのうた


口元をまるで風船のよう

膨らませては溜息のひと


ひとり静かな夏の日に

窓をおでこに押し当てて


熱を逃がして逢いの時

ひと重ふた重の藍の空


ポンと飛び出し駆けてゆけ

風に揺られて咲いてゆけ


涙を溜めたつぼみ花

膨らませては待っている


ひとり静かの花桔梗

清楚に貴くたたずんで


熱を逃がして愛の詩

ひと重ふた重の藍の花


悲しみ吐いて咲いてゆけ


空に染まって咲いてゆけ



自由詩人 松尾多聞




嗚呼、死神に逢ってしまった。

しかも彼女は絶世の美人だった!


 札幌の地下街をブラブラと歩いていた仕事帰り。青い目をしたハーフのような美人が声をかけてきた。美しかった。

 小走りで近づいて来たハイヒールの色白の人はとても理知的で、しかも学生さんにも見える若さだ。私はうれしいサプライズに鼻の下がビローンと伸びた。

「こんにちは。多聞さんですね。お待ちしていました。」

「え?なに?知ってるの?僕のこと。なになに?」

「ちょっとだけアンケートに応えてもらえないかしら?」

「おいおい、なんだぁ。キャッチセールスかい!」


 彼女は手を前で振り、今度はテレパシーで僕に話しかけてきたではないか!はっきりと鮮明な力を感じた。

「多聞さん。私は死神なの。貴方は今夜死ぬのよ。その理由は言ってはいけないことなの。」

「まさかぁ。う?でも、テレパシーだ。。。ほんとか?やだ。」

「いいから聞いて。アンケートに応えてくれたら、その寿命が延びる可能性だってあるのよ。」

「するする!絶対する!アンケートだいすき!」

 瞬間移動だった。僕が心で了解した瞬間。僕たち二人はローソクが無数に立ち並ぶ洞窟の中にいた。背中に冷たい水滴も落ちてくるではないか。




「わぁ。どこだ!ここわぁ!」

「いいから、聞いて。アンケートよ。大切なことなの。」

「分かった。死にたくない。やってちょうだい。」

 そして彼女は分厚い辞書みたいな書籍を重そうにもって質問を開始した。

「貴方はもうすぐ死にます。必ず死にます。。。」

「おいおい、泣けてきた。。。いいから質問してよ。」

「じゃ、いくわよ。死ぬ貴方。いま、後悔しているとしたらなに?ここに書いてね。」

 その辞書みたいなのに、僕は震える手で箇条書きに書いた。必死だ。

・お世話になった人や逢いたい人にさよならも言えない。

・もっとたくさん社会のために何かしたかった。

・ヨットを買って海の素晴らしさを人に教えたかった。

・あの山菜が採れる場所を誰かに伝授したかった。

・美しく優しい恋人がほしかった。


「ちょっとまって!そこまででいいわ。」

「なんで?もっとたくさんあるのに。いいの?しぬの?やだ!ずっとかいてる~!」

「よしよし。いいの。これで。貴方は死なないわ。」

 彼女は満面の笑顔で応えてくれた。何で死ななくなったかはわからないけれど、僕は涙が急に流れ出していた。

「バカね。死ぬわけないじゃない。貴方が今書いたこと。全部が愛じゃないの。」


「え?」

「その愛をいつも信じて、死ぬときじゃなくって、いつも行っていればいいのよ。」

「ええええ?そう?そうだね。」

 彼女は急に宙に浮かんだと思うと、僕の手を引いて宇宙へ誘ってくれた。美しい世界へ。




「ごめんなさい。私は貴方たちが言うところによれば神様なのよ。試してごめんね。安心したわ。」

神様のイジワルゥ~。


そう叫んで、僕は目が覚めた。


みなさん、後悔するのなら愛をいつも行っていましょうね♪ってお創作でした。


自由詩人 松尾多聞




最新曲をあなたへ

ふるさとよ 石狩よ
黄金の穂波ゆたかなる
Tamon & Ken
 北極星」
 〜故郷へ捧げる〜
作詞 松尾多聞
作曲 宍戸 健

1
数万キロの旅を終えて
サーモンは今年も帰るだろう
傷だらけの体を押して
豊平川にしぶきあげて

ふるさとよ石狩よ
私の心の置き場所よ
瞳閉じればここにある
美しい空が浮かぶ


2
リラの花咲く大通り
いつも笑顔の人達は
冬を乗り越え優しさで
花の街を創り上げた

遠く離れた都会の隅で
いまも笑顔を忘れない
北極星があまりにも
低く輝くこの街で

しばれる風も降る雪も
春に必ず水となり
豊穣謳うふるさとは
今は日本を支えてる

3
数万キロの旅を終えた
サーモンたちは故郷で
命つないで土となり
多くの人を養って

ふるさとよ石狩よ
黄金の稲穂豊かなる
北極星を見上げては
高く輝く大平野

ふるさとよ石狩よ
帰らぬ人を嘆いてよ
北極星があまりにも
低くて泣いた人たちを

ふるさとよ石狩よ
帰らぬ人を嘆いてよ
北極星があまりにも
低くて泣いた人たちを




自由詩人から 素敵な
クリエイターの皆さんへ
心からお願いがあります

僕たちは 素敵なポエムと音楽を 皆さんに提供する アーティスト団体です。
もちろん非営利で活動を行っています。

できればこの北極星という作品を合唱曲として 北海道で みんなに歌って欲しいです。

仲間になって 合唱曲を編曲して くださる方を募集しています。

 お問い合わせやコラボの希望はメールでお願いします
tamon4040@gmail.com


扉(とびら)

1
アルバムの抜けた空白に
涙落とした一人の部屋で
交わした言葉の意味さえも
手に取るように考えて

#1
覚めない夢があるならば
僕があなたへ連れてくる
明けない夜の暗闇を
結ぶ拳(こぶし)で打ち破る


2
飾られた花はいつだって
首をうなだれ枯れてゆく
あなたのままで勇気を見せて
その場所から立てばいい

#2
願うことが愛ならば
僕の心を捧げよう
あなたが苦しむあの場所へ
抱きしめ二度と帰さない


3
どうか心の鍵を解いて
閉じたままの扉開いて
あなたの笑顔が光るまで
僕は何時でも立ち尽くす


#2
願うことが愛ならば
僕の心を捧げよう
あなたが苦しむあの場所へ
抱きしめ二度と帰さない

#1
覚めない夢があるならば
僕があなたへ連れてくる
明けない夜の暗闇を
結ぶ拳(こぶし)で打ち破る



自由詩人 松尾多聞




それじゃあまた僕のポエムで お会いしましょうねバイバイ