「 恋 文 」



砂に書いた貴方の名前
波は刹那に消し去って

風は時を留めたままに
空間だけを連れてゆく

だから心が動かないよ

夕陽はもう落ちるのに


君に例え摘んだ野花は
今もここに咲いている

泣きながら笑いながら

も一度君にあいたいよ



自由詩人松尾多聞



imageeeeerrr.jpg

「その星の神様」

その星はひとつしかないのに
かみさまがたくさん住んでいる

かみさまは土地がすきで
ひとびとにとりあいをさせている

かみさまはひとごろしがすきで
ひとをころす道具をつくらせている


その星はひとつしかないのに
かみさまがたくさんいる

かみさまはひとりじめがすきで
たべるものをたくさんすてさせる

かみさまはおもいやりがなくって
とおくのたべものがないひとが死ぬ

その星のかみさまたちはお金がすきで
みんな病気になってもきにしていない

その星のかみさまはそんなふう

信じているひとたちを動かしている


自由詩人 松尾多聞


人間はどこまで愚かなんだろう 絶対戦争をしてはいけません 僕が作詞して北海道のシンガーソングライター宍戸さんが 作曲した 反戦の歌でお別れしますれします

挽歌を YouTube でご覧ください