皆が愛に包まれますように。世界が平和へ向かいますように。。メリークリスマス
松尾多聞 素顔
天空の恋

夜空に光る白い雲が天の川だよ

君は都会で生まれて
星空を知らないから

北国の山へ登って
手を差し伸べながら
星座の物語を話したね

この空が好きで
降る星が好きで

君が知らなかった
まぶしい世界を
話すのが楽しかった

恋と恋が出会ったら
素敵な愛になるのかな

白鳥座を渡る二人には
どんな未来が待つのかな

無くした愛を知りたくて
夜空に手を広げていたとき

君に教えた北極星が
独りの僕にきらめいた

焚火に灯をともして
僕はここにとつぶやいた



雪あかりの路


形があって形がなくて
海にも雲にもなる水は
僕らの生命のようだね


しばれる夜は硬くなに

希望の朝に舞い上がる

愛の模様に似ているね


いつか神様が下さった 

私をわかる道具として


この一滴をここに集め

人を照る水晶を作ろう

眩い氷のキャンドルを


小樽の街に形を創ろう

誰もが抱く愛のように

素敵な温もりを灯そう


人はみんなひとつだと

 願いながら火を灯そう 

 


聖夜の祈り


さらなる祈りに溢れ

想いだしてみる面影 

別れていった人々よ

微笑みだけを残して


想えばあの時に私は

抱きしめたかったよ

想えば最後に貴方へ

優しくしたかったよ

 

面影浮ぶ愛しい人よ

我が胸を押して願う

 

この世界を巡る幸よ

いつも貴方へ届けと


永遠に笑顔のままで


 

思い出のクリスマス

小さなとき夢見ていた
皆が笑顔でいて欲しい

ツリーに明かりを灯し
いつまでも見あげてた

明るい窓を開けて
暗いお外に零した
この気持ちが皆へ
届いてくれるように

冷たい雪が降っていた
息が遠くまで白かった



 心月の夜


白い吐息を丸め浮かべた
きっと雲は晴れるから

月が隠れて寂しい夜に
白抜きの言葉を放つ人

思いは光を丸くして
人の心に染まり浮かぶ

いつも通う雲だけれど
必ず晴れるそのあいだ

私が小さな月になる
見上げる人が笑うよう

寂しい君を照らすよう



流星旅行


窓に薄明かりが滲む夜には

かけがえのない時が訪れる


この凍てつく空に船を出し

過ぎ去った人達を探しゆく


雪よ貴方に心があるならば

星の光りで照らし出してよ


星よ貴方が命を司るならば

遠き別離を返してください


灯りが 消えてしまう前に

 

窓に薄明かりが見えた夜は

流星の船は高く舞い上がる


見つけた人達をつれづれに

ただ逢わんが為に旅をする

 


 私はここに


手を包んで灯した
キャンドルの光は
私の思い出さえも
映してくれるかな
 


愛をひとつにした
あの人の気持ちも
時間を越えながら
教えてくれるかな


瞳がまぶしい夜に

雪あかりに願った
愛を私に与えてと


手を伸ばし広がる

星屑のまたたきは
何も心配しないで
灯す明りに笑って

 

貴方は優しいから

その身が辛くても
心に灯火を抱いて
信じていて下さい


吐く息は真っ白に

私はいつもここに
胸の灯火を感じた