
あわれ
秋かぜよ
情(こころ)あらば伝えてよ
男ありて
夕げに ひとり
さんまを食らひて
思ひにふけると。

秋ですねぇ。サンマの季節です。秋刀魚。文字通りの形で脂がのって、本当においしいね。やっと北海道の漁港でも漁の声が聞こえて、札幌でも初物が売ってました。これは炭火で。遠赤外線の炭は「極超短波」。電波の一種で電子レンジの同じ電波よりも美味しく薫り貴く焼けて、なによりうまみ成分の自然な「グルタミンサン」を引き出します。
炭でさんまを焼くコツはね。炭をおこして、炊飯や、煮物を造って、そのあとの「おき火」で焼くこと。じっくり20分かけてパリっと。こうすると何倍も美味しい。冷凍の秋刀魚も冷凍のまま焼きます。そのほうが旨みが逃げません。家庭のコンロでも同じだよ。そして皮まで美味しくね。
ほらね。もうよだれが出て来たでしょ。笑
このくらいの遠火の「おき火」で焼く

もちろん!買ってきて大根おろしとレモンをかけていただきました。いやぁ、まだくちばしが黄色い新サンマは美しくおいしいな。本州では普段はオレンジだものね。

北海道では足の速いさんまも、流通経路が短いので「生刺身」(非冷凍)で食べることができますが、死ぬほどおいしい!これはね、北海道じゃなけりゃ食べれない。(氷で絞めると甘味が倍増!)凍らせたさんまを解凍して本州で刺身にしてるけれど、全然違うんだよ。
秋刀魚が店頭に並ぶと思い出すんだ。
父が七輪でさんまを焼いていた秋。焼ける煙に目を細めながら嬉しそうに「さんま、さんま、さんま苦(にが)いかしょっぱいか。」ってウキウキしてたこと。
そういえば、七輪は 江戸時代の大発明だった。 日本人は 300年以上前に この素晴らしい熱効率を獲得したんだよ
今も発展途上国に日本が一生懸命に広めている先進的なコンロなんだ。薪や炭の量が、この素晴らしいコンロを使うと1/5で済んでしまう。大発明だ。今でも世界の森林を守っています。アフリカ行ったら七輪だらけだ。難民でハゲ山になった環境も七輪が救っているんだよ。
明治初頭。そう、昔の貨幣単位はい1銭、その下は厘(リン)。
一家の一日の家事をだ、たった7厘の経費で(炭で)まかなえる!
ってことで爆発的に広がったものだ。現在では世界の森林保護に寄与しています。日本人の世界貢献だ!
※七輪:飢餓ゼロのマラウイを目指して|国連WFPのプレスリリース

話はそれてしまいましたが、父が口ずさんでいた「さんま、さんま」を僕は成人してから知りました。友人に捨てられた人妻と子と、人生に苦悩する詩人の悲しい恋の詩です。でも、今日は悲しい部分を割愛して、僕が諳んじて覚えた部分をね。僕はアウトドアで、みんなでサンマを炭焼きするとき、いつもこの詩を皆さんに聞いていただきます。おいしさが増すからね。素敵なBBQでっしょ。

秋刀魚の歌
佐藤 春夫
あわれ
秋かぜよ
情(こころ)あらば伝えてよ
男ありて
夕げに ひとり
さんまを食らひて
思ひにふけると。
さんま、さんま、
そが上に青き蜜柑の酸(す)をしたたらせて
さんまを食ふはその男がふる里のならひなり。
さんま、さんま、
さんま苦(にが)いかしょっぱいか。
そが上に熱き涙をしたたらせて
さんまを食ふはいずこの里のならひぞや。
「鳩ぽっぽ」「お正月」「鯉のぼり」「雪やこんこん」など、誰でも知っている童謡を残してくれた、歴史に残る佐藤春夫。翻訳家でもあり、日本を代表する文学者の言葉だったんだ。
秋だね。秋刀魚たべようね。そして食べる時にはワクワクしながら「さんま、さんま、さんまにがいかしょっぱいか」って喜んでいようよ。
七輪の世界貢献の話はね、また「コンロ」。涙
秋刀魚(さんま)の栄養、効能効果
高血圧予防、ボケ予防、動脈硬化予防、貧血予防、老化予防、がん予防
食品の栄養評価のひとつにタンパク価の(プロテインスコア)という基準があります。
これはある食材のタンパク質に、必須アミノ酸(体内で合成されず食べ物により取らなければならないアミノ酸)の種類と量がどれくらいの割合で含まれるかを示すもので、サンマはほぼ100近くです。
魚の中ではトップクラスで、牛肉やチーズさえもしのぐ効率の良いタンパク食品ということができます。
高タンパクのサンマはまた、なかなかの高脂肪でもありますが、この場合も良質の不飽和脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)がたっぷり含まれているので心配はいりません。筋トレや体つくりをしている皆さん。プロテインより健康にタンパク質を。血管を痛めないミネラルプロテイン。それが秋刀魚だ。
僕のふるさと石狩浜の夕日
「帰郷の空へ」
たったひとつのもの
そのはずなのにいつも
探し続け傷ついて
人は旅を終わらない
いつもここにある空
そのはずなのにいつも
他に求め嘆いては
人は心を引きずって
もう求めないで
そう比べないで
要求と対比の中に
幸福は生まれない
たったひとりのひと
そのはずなのにいつも
追われ何かに憧れて
無明の旅は続いたね
いつもいつも僕は
貴方を見つめ離れない
きっとこの自然のよう
貴方と共に生きている
もう大丈夫だよ
そう変わりはしない
どんなにくじけても
貴方の旅は終焉する
たったひとりのひと
そのはずだからいつか
裸身の心でもう一度
貴方の勇気を魅せて
いつもいつも僕は
貴方とここにいる
旅を終えた旅人を
腕枕で迎えてあげる
たったひとりの貴方の
心を抱いて溶けてゆく
- 引用される人気エッセイから
- 夢をかたちに。コラボ作品紹介
- カルマの法則・ウサギとカメと報告神
- 詩作「ニュートラル」
- 利他の愛に生きた宮沢賢治先生
- エッセイ・平凡に生きる生活戦士
- 醍醐味(だいごみ)について。
- 宅配はじめます。詩作「時空便」
- もう秋の北海道「午後の散歩道」
- 新作詩「疾走の旅」
あなたの優しさで
ワンクリックお願いします。↓



