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「凍 笛 が 鳴 る 道」
雲は流れて空高く凍笛が聞え来る
低く遠い音色が木々をも眠らせた
背中を丸め暖炉に蒔をくべいれる
あの冬に父が踏んで創った雪の道
高く冷たい雪壁を辿りもがいてた
背中だけを信じながら母と続いた
凍笛が襲いかかる寒さを呼び込み
大地に響いて家族を一つに導いた
くべる炎に映し出す命をかけた道
父が拓いた細く長く吹雪に霞む道
いま私の目前にもつづいて見える
私も踏みしめ私の道を拓いてゆく
Touteki ga Narumichi / Tamon
【 凍 笛 】
シベリア寒気団が南下して北海道に厳寒を運ぶとき、上空高く無数の霧笛が鳴り響くような音が続き、暴風を伴って大地は吹雪に染まります。その不気味で恐ろしい音に私が「凍笛」(とうてき)と命名しました。
■この物語を
私の朗読【動画】でどうぞ。↓
http://www.youtube.com/watch?v=Qj8sU9AgQu4
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190万都市札幌では毎年2月になると、国際フェスティバル「さっぽろ雪まつり」 が始動します。200万人の人々が世界から集い、雪と寒さを楽しむのです。
僕は以前に海外からの観光の人が、大雪像の前にたたずんで感極まり泣いている姿を見た事があります。それはあまりにも壮大で美しく。雪であるからこそのものだと感じています。
しかし、札幌のこのまつりは、どうしてはじまったのか?知る人は少ないでしょう。
そもそも、「祭り」とは「奉る」と同意義であり、「献上する。さしあげる」とか、「物を届けたり、贈ったりする」ことでもありました。
嬉しいことがあると物を贈る。収穫があるとその一部を神に献上する。そのような意義が含まれていました。
本州では古くから収穫祭としての「祭り」は盛んで、例えば収穫を終えた村人は大麻を刈り取り集め、広場で燃やし、その明かりと煙の周りを踊り、幻想的な祭りを行いました。それが今の盆踊りの発祥とも言われています。
奉る物は「喜び」であり、「幸福」であり、「収穫」であり、「共同」でありました。
それは人生の、あるいは生活の「くぎり」でもあり、その燃え上がるような躍動に「生まれ変わる」あるいは「未来を迎える」願いが込められていたに違いないと僕は感じるのです。
終戦を迎えた昭和20年代。中央からほど遠い札幌の人々は飢えと寒さに苦しんでいました。何もないのです。ほぼ自給自足の生活は、ボロをまとい、バラックに住み、生きることさえも危ぶまれる状態だったでしょう。
収穫も奉るほど無く。喜びも遠く。人々にすがるものがあるとすれば、それはきっと、「希望」や「夢」ばかりだったと感じます。
しかし、さっぽろの人々は夢を拾いました。憎い雪。収穫を奪い、命さえも脅かすその「雪」を奉ったのです。
予算なんかありませんでした。雪像を創ったのは若者たちでした。
「この雪が札幌なんだ。」
「この雪と生活しよう。」
「雪を手に生まれ変わろう!」
昭和25年。若者たちが作ったささやかな奉りごとに、当時では考えることのできない「5万人」の人々が徒歩や馬橇で駆けつけました。
「北海道で生きて行こう!」
「この地で幸福になろう!」
「雪を克服していこうよ!」
あまりのことに、主催者は一部のイベントを中止するほどの盛況を見せていました。
まつり。奉る。生まれ変わる。未来を見つめる。当時、札幌の未だみすぼらしい人々は雪に目覚め「雪」を奉りました。それは遠い未来を決定してくれる「限りない夢」だったのです。
今年も僕はオーストラリアから来た人々に声をかけられました。
「貴方たちは素晴らしい街に住んでいますね。ここは人間の街ですね。そのパワーは神聖で私達を魅了するのです。」と。
人は刹那に生まれ変わります。この人生にも何度でも。人が街に住むのなら、街は人により栄え、人は街により再び栄えます。
札幌を見てください!札幌は「日本人が住みたい街NO1」になりました。
生まれ変わることにのみに発展を繰り返す心の街。そして世界がいま、札幌に憧れる時代が到来しました。
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「想い出が積もる街」
ふるさと札幌は遠い街
風が行き交う白い街
人が落とした想い出が
とても優しく積もる街
一人きりでもかまわない
心が悲しく痛んだら
いってご覧よあの街へ
涙が小さく消える街
風に心をなびかせて
暮れゆく街を覗いてごらん
ふるさと札幌は僕の街
夢が行き交う光りの街
心を覆う寂しさを
とても優しく包む街
思い出してもかまわない
貴方は貴方でいるように
歩いて生きたいあの街を
たたずむ人を照らす街
いまマフラーをなびかせて
自分を見つけてみてごらん
通りすぎたもののなか
笑顔は再びよみがえる
ふるさと札幌は遠い街
風が行き交う白い街
人が落とした想い出が
とても優しく積もる街




