その物語をまさか現代に体験するなんて、俺は驚いたんだ。
あれは、俺が幻の魚「イトウ」を追って釧路湿原へ旅立ったことから始まった物語。あんな結末になるとは想像も出来なかったんだ。
世界遺産に登録申請するほどの大自然が生きる「釧路湿原」へ「イトウ」を狙う旅に出たのは3年前。
さすがに「幻」といわれるほどに一匹も釣れないのがイトウだ。テントを張り、三日間がんばったが音沙汰がない。
あきらめて帰ろうとした時だった!
「ギャァーギャァー!」とあまりここでは見かけないカラスが騒いでいるではないか!おれは近くに走っていった!
なっ何と!!!
天然記念物であり手厚い保護を受けている「丹頂ヅル」の雛が襲われているではないかぁ!
これはやばい!
俺は石を捜したが湿原にあるはずも無く、落ちていた木の棒をかざしてカラスを追い払った!雛は一目散に親鳥の懐へ走り、なんとか事なきを得た。安心した俺は帰路へついたが、もうそんなことなど忘れていたんだ。
それから2年が過ぎた昨年の春のこと。
俺は仕事関係の接待で嫌々すすきので飲んでいた。ため息をついた帰り道に彼女は突然現われた。
ほろ酔いで、すすけた俺の肩を叩く美人が現われたではないか!
「こんばんは。お久しゅうございます。」
「へ?なんですか?(ニタァ)」
「実は、わたくし、釧路湿原で貴方に救っていただいた鶴です。今日は大人になった最初の日。あなたへ。。。」
「ちょっと待ってくれ!俺もその話を知らないわけではない!幼少の頃より知っておる!皆まで言うな!」
か細く話す美人に心を奪われた俺は、カッコをつけて物知り顔で答えた。
「あのぉ。。。お部屋を三日間貸していただけませんか。恩返しがしたいのです。。。」
何をいまさら!もう分かっておる!大丈夫だ!まかせなさい!
俺は嬉々として、その美人とタクシーを共にして自宅の部屋へ案内したのはゆうまでも無い!
「どんなことがあっても三日間はこの部屋のドアを開けないでくださいまし。。。」
「何をいまさら!俺も日本男児!そんなことが分からないでかぁ!」
俺は彼女を言い含めて、部屋に誘った。そしてドアを硬く閉めたのだった。そのワクワク感たるや尋常ではない!しかしだ!
最初の日は「ガタガタ」と音のしていた部屋が、二日たっても三日たって静まり返り、心配になってきた。
そこで業を煮やした俺は4日目でドアを開けてみることにした。
「ええ?あれぇ?なんじゃこりゃ!!!」
そう。ご想像の通りの結果となった。部屋のパソコンから布団。絨毯や本棚にいたるまで一切合切を持ち出されて盗まれていた。
俺はやっと解った!彼女は鶴ではなかったんだ!
ちきしょう!俺が再びすすきのへ行ったのは言うまでもない!
大切な書斎の財産を全部「いかれた」悔しさにやけ酒を飲んでいたんだ。
するとまた和服の美人女性が現われたではないか!。
前回よりも少し線が細いがウナジが光る素晴らしい美人だ!
「あのぉ。サギに大変な目にあったんですって?」
「こぅら!お前も仲間かぁ!?」
俺はもちろん!取り乱すように彼女を攻めた!
「何をおっしゃいますやら!私が釧路湿原の鶴です。遅れてしまいましたが。。。」
ちょっとまてよ!俺は今度は冷静なることにした。
「そうか!」
もしも、この線の細い美人がいうことが本当だとしても、ウソだとしても部屋を貸していいではないか!だって俺の書斎は一切合切に物をサギにやられて「失うものが無い!」
「そうかぁ?本物だなぁ?」
「もちろんでございます。恩返しを。。。」
「おいおい!皆まで言うな!知っておる!」
またやってしまった!男とは本当にバカである。
しかし、またしかしだ!
今度は最初から音もしなければ気配さえも無いではないかぁ!
俺はまたまた業を煮やし、今度は二日目にドアを開けてしまった!
するとどうだろう!!??部屋の真ん中で鳥が一羽死んでいるではないか!
俺はまた解ったんだ!彼女は鶴ではなかった!
彼女はガンだった。。。
がちょ~ん。。。
最後まで読んでいただき、ものすごく怒っているあなた。。。ごめんなさい。
※この物語はフエクションであり多聞の大ウソです。しかし、著作権は放棄しますので、人間関係が冷え込んだり、つまらないパーティーの時に使ってください。自分を捨てるとヒーローになれるかもね。
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またやってしまいました。どうも
我慢ができないオヤジになってい
ます。
でも、これに懲りずに、またきてく
ださいね。心よりお願いね。
さて今日は私の一番好きな自分の
作品です。
海の波が人生と感じることはね、そ
れは貴方が優しいから。
そして自然を愛している証拠だから
だよ。
海には人生があります。そして思い出も。
「舞夢」でお別れです。↓(たくさん受賞した作品です)
じゃね。バイバイ。タモンでした。
音楽BGM
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「舞 夢」
返す波の香たかくとどけど
我身を濡らす想いはいずこ
沖を染めゆく客船の灯よ
険しき貧苦の夜を照らせよ
歯がゆき言葉に破れし夢
波のいとまにいま約しけん
しるし無き世に我はまた
命つくせし恋のあかしに
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