イケメンに泣いた日嗚呼平成残酷物語act3

みなさん!なかなか口には出来ないけど、言ってしまった失敗はありませんか?
「言いたい。でも、、」ってありますね。
私はそれを言ってしまった。今日はその地獄のような体験を。。。それは、私の悲しい物語なのです。


鼻筋が通り、色白の美男子がいました。いわゆるイケメンですわ。彼は近所の床屋さんの見習い。年の頃なら十代の終わりくらいで、遠くの町から修行に来ている青年。まじめで、純朴で、とても好感がもてる人でした。

私はそのお店のお客さん。
出会ったころの彼は店の掃除や雑用をこなしていましたが、半年もするとお客様の洗髪を担当するようになり、私の髪の毛も洗ってくれるようになりました。

数ヶ月に一度の散髪ですが、やがて話もはずむようになりました。

「お客様ぁ。痒いところはありませんかぁ?」
(ウーン。さわやかである。)

「いや、無いよ。」
そんな会話もしていましたが、私はだんだんと余計な考えが湧いてきました。

「せっかく彼が聞いているのに、痒いところを指定してあげないのは、彼の勉強にもならないし、第一に、彼の誠意に失礼ではないだろうか?」

「ヨーシ!今度は絶対に応えてあげようではないか!」
私は決心しました。そして二ヶ月・・・

また、その床屋へやってきました。そして、ついにそのときが!
彼の洗髪です。もう、決心の私はドキドキするやらワクワクするやら。

「お客様。痒いところはありませんか?」
(きたきた。あれ??ちょっとまてよ!!どこも痒くない!)

「どこも痒くないのに指定するのも失礼!よし!ここは、ギャグで応えてあげよう。」
私は刹那の時間でよせばいいものを走馬灯のように様々なことを考えて、結果的にはギャグで彼との親交を深めるという結論をだしました。

「お客様。痒いところはありませんか?」
厳かな緊張の中。まじめに紳士的に仕事をしている彼に、私は答えました。

「そうだなぁ。あっあっ足の裏!」

「でへへ・・・」
(しかも!私も緊張のあまり、思いっきり噛んでいました)

「えっ?あぁ、、すいません、、、」
(彼が恐縮してしまったぁ!ああ、こんなはづでは?)

一瞬、お店の従業員や混雑していたお客様が氷つき、2秒でもとに戻って、自分の立場に帰って行くのがわかりました。それからの店内はまるで、誰もいない音楽室のような静寂が包みこみました。。。

(うぉーーー!助けて!!いたたまれない!!私はなんてことしてしまったのだ!針の筵とはこのことか!)

「えっと、、、今日はセットしなくていいですから」

「あっ、はい。。。」

むぅ。彼もとても気まずい境地で苦悩しているのがみてとれた。
急ぎました。早く逃げ出すために顔剃りも辞退し私は逃げ帰ってきました。

きっと、そこにいたお店の方やお客さんたちは、私がドアを開けて出た瞬間に、複雑なため息を漏らしていたことでしょう。

帰り道の私のまぶたには、薄っすら涙が浮かんでいたことを付け加えておきます。。。


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嗚呼平成残酷物語act1「ブロンズ像になった男」

嗚呼平成残酷物語act2「病室に訪れた老婆」

嗚呼平成残酷物語「脅威!特別スペシャル版」

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音楽BGM 音譜 ←クリック

「石狩の海」

太陽にあこがれて
この恋を決めたのに
砂を照る想い出は
私の心を焼き尽くす

さよならの夕立が
私の心を冷ますけど
絡みつく砂のよう
私の恋はかわらない

打ちつけて打ちつけて
石狩の浜に消えようと

潮騒はわたしのために
生きる意味をくり返す

濡れそぼる人たちを
陽はきっと照らすから
太陽にあこがれた
私の願いは叶うから




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