【穴の空いた靴下】
すべての事を万能に、しかもトップクラスの成果、実績を創ることができたら。
なにをやっても、です。
そんな人生どれほど楽で、重宝されるでしょうか。
しかしすべてにおいて完璧、という人には私の人生では出会うことが出来ないかもしれません。
どんなに優れた人も、得意不得意があるものではないでしょうか。
いかに自分の不得意な分野を他者の力を借りて成果を創ることが出来るか。
マネジメントという仕事は、一般的な
“管理すること”
という解釈の他に
“人を介して仕事をすること”
という考え方があります。
多くの素晴らしい経営者たちが残している数々の金言。
口を揃えて共通しているのは、いかに他者の能力を借り自分の求めるモノを手に入れられるか。
人に頼ることが出来る、その才能は最高の武器となるようです。
自分のため、では無く相手の願望、幸せを本気で願い、相手の成功のために自らを活用してもらうことがひいては自分の望みを叶え成功を手にすることが出来る。
“自利利他”
というヤツであります。
以下は、1年ほど前に聞かせられたたとえ話です。
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Aさんのボロボロの靴下は親指以外、すべての指に穴が開いています。
人はそれを笑いました。
Bさんがやってきました。
ボロボロの靴下を持っています。
靴下は人差し指以外、すべての指に穴が開いていました。
人はそれを笑いました。
Bさんは、それをAさんに渡しました。
次にCさんがやってきました。
ボロボロの靴下を持っています。
靴下は中指以外、すべての指に穴が開いていました。
人はそれを笑いました。
Cさんは、それをAさんに渡しました。
次にDさんがやってきました。
ボロボロの靴下を持っています。
靴下は薬指以外、すべての指に穴が開いていました。
人はそれを笑いました。
Dさんは、それをAさんに渡しました。
最後にEさんがやってきました。
ボロボロの靴下を持っています。
靴下は小指以外、すべての指に穴が開いていました。
Dさんは、それをAさんに渡しました。
Aさんは手にした五足の靴下を重ねてはきました。
足りないもの同士のはずが、重ね合わせることですべての指をカバーしてくれたのです。
“チームワークというのはこういう事なんですよ”
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当時は何を当たり前のことを、と鼻で笑って聞いていました。
なんなら穴が開いてない靴下を買えばいいじゃないか
他の四人は素足じゃないか
と見当違いの感想を抱いていました。
でも、今なら分かる気がします。
人は足りないから補い合うんですね。
人は足りないから助け合うんです。
足りないことを責めるんじゃない。
足りないところには自分の出来る力を活かして貰えば良いだけのこと。
自分の足りないところは、仲間の力を借りれば良いのです。
自分は何でも出来る、と過信するも愚か。
自分には何も出来ない、とふさぎ込むも間違い。
“周囲に、自分より優れた能力を持つものを集める能力を持つもの、ここに眠る”
アンドリュー・カーネギー
そういう人に私もなりたい、そう思うようになりました。
では、また。