こんにちは。

常見多聞です。

※ 過去のメルマガに書いた内容を一部ここでも紹介します。

さて、突然ですが吉とは何でしょうか？
何をもって吉とするのでしょうか？

「〇〇とは何か？」
そもそも、あなたは〇〇のことを本当に理解しているのか？
と言ったのは、紀元前の哲学者ソクラテスです。

占術で吉と出れば吉でしょうか？
そうではなく、現実に吉現象が起きないと吉とは言えないのでしょうか？
ならば、どのようなことが起きたら吉となりますか？

個人にとってよいことなのか？
家族にとってよいことなのか？
社会的によいことなのか？
社会的に意見が割れた時はどっちが吉なのか？

そもそもよいことってなんでしょうか？

ある歴史の偉人は、四柱推命の大運で吉となった時にその国のトップとなり、国を統治する人物となりました。
しかし、同じ時期に大量虐殺も行いました。
本当にこれは吉と言えるのでしょうか？

これは最近見た中国の老師のセミナー動画でもたまたま同じことを言っていました。

ある別の歴史の偉人は、大吉の時期に国のトップになりました。
しかし、同じ時期に逮捕されました。
では本当にこれは吉と言えるのでしょうか？

偉人レベルでなくても、一般人の占いでよくある相談の一つに不倫があります。
不倫がうまくいくことは吉でしょうか？
不倫をして見つかってしまうことが吉なのでしょうか？
不倫をして報われないことは凶なのでしょうか？

不倫は法律を犯してはいませんが、法律を犯すと凶なのでしょうか？
法律はそんなに完璧に整備されているわけではありません。
常識も地域や時代によって変わりますが、時代によって吉凶は変わるのでしょうか？

占術の解釈は常識と一緒ににコロコロと変わっていたのでしょうか？

さて、だんだん見えてくると思いますが、善悪と吉凶は一致しません。
ということは、占って出てきた吉凶から「善いこと」「悪いこと」は判断出来ないことになります。

つまり占術の専門知識には善悪と直接リンクするものがないわけですから、何億年占術を学んでも、占って出てきた吉凶から善悪を判断することは不可能であり、つまり、現実には占い師の勝手な価値観で善悪を判断していることになります。

大抵の占い師はそのような観点から学習や自己練磨してはいませんので、個人レベルの体験や知識というちっぽけな世界観から善悪感を引用して鑑定・判断していることになります。

そのような占い師に占ってもらってしまって、

一体何がわかるというのでしょうか？

本当にそれでいいのでしょうか？

私はこの仕事を始めてからずっとここに矛盾を感じ、自分なりに学んで、思考を深めてきましたが、やはり個人レベルの経験や考えだけでやってしまうことは、とてもマズいことだと思い、大学で哲学を学びました。

哲学には倫理学という分野があり、

倫理学とは端的に人はどう生きるべきか？について様々な思想が生まれています。

倫理学だけでも壮大な量の思想哲学があり、あまりにたくさんの哲学者たちが、我々では到底及ばないくらい真剣に考えてそれぞれの考えを主張しています。

2へつづく

風水コンサルティング見聞堂

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吉とは何をさすのか01