母の状態は一進一退。
薬が効いてない時は、 『はぁーーー』 ため息なのか苦しいのかわからない声を発する。
そして時折、 『まだ?まだなの?』 と早く楽にあの世に逝きたいと叫ぶ。
私も、 『そんな~あんたみたいな人が楽に逝けるわけないじゃん』としか言えない。
弟(次男)にメールを打つ。
「いつこちらに来る?結構やばいかもよ・・・正月休みに来る?危篤になってから来る?」
こーんなへんてこなメールしか打てない。
長男は交通費がないとか、喪服もないとか(まだ早いだろうよ!)って位だし。
一人で母のおむつを変えたり、カキ氷を作ったりして過ごす。
30日も31日も何にも食べない。
でも人間って不思議なものだね。
なーんにも飲まず食わずでもおしっこは出る。
看護士さん曰く・・・体の水分を使ってるとのこと。食べなくても良いみたい。
緩和病棟なだけに看護士さんも医者もちょっとの事じゃビクリともしないね。へんな尊敬。
あんなに浮腫でパンパンに腫れてた足もミイラのように細くなった。
時々、ため息をつくのと、夢の中をさまよっているのか「お父ちゃーん」とか言う。
母のベッドの横で私は一人ビールを飲みながら紅白を見てる(緩和は飲んで良いのですよ♪)
あっ小林幸子を見逃した。
行く年来る年の「ゴーン ゴーン」って鐘の音聞きながら・・・何日この状態が続くのかなぁって思っていた。