ブラシの木

 

ブルースター

 

 

今朝、嬉しい電話をいただきました。

 

「野菊さん、お元気にしてますか?昨日の大会欠席されていたので

心配でお電話しました」

 

有難いですね。俳句歴の長い私ですが、人徳の無い所為で

特に親しいという人が少ないのです。

 

昨日は、地元佐賀県で大きな俳句大会がありました。

本来ならば準備から当日まで働かなければいけない立場に

おりましたのに、一つの事情で、そのことが叶いませんでした。

 

昨日は一日中雨で、私の心の中にも雨が降っていました。

 

「野菊さん、応募句すごい成績だったのよ。◎◎先生の

特特選で1ページ目の一番目立つ位置に載っているわ」

 

自分の目で見ていないので、実感が湧きませんが、何年か前の

大分県城島高原での同じ大会の光景を思い出しました。

 

同じ大先生ともうお一方の先生の特特選を受けて表彰された

ことがあります。

その時の句をずっと覚えていて下さる方が何人かいらして

そのことに感動したものです。

 

同じことが二度も起こるなんて想像もしていませんでした。

知らせて下さった彼女には感謝の気持ちでいっぱいです。

 

角川の歳時記に私の句が掲載された時も彼女が教えて下さいました。

 

此の世に捨てる神あれば拾う神ありです。

 

私も高齢になりましたので、俳句以外の人事に携わるのは

やめようと決めました。

 

目立たなくても良い、身の丈ほどに生きられたら

それで十分だと思います。

 

でも、今回の特特選は正直、とても嬉しいです!

幾つになっても俳句は逃げて行かないことが立証されたような

気がします。

 

お会いすることはできませんでしたが、私の一句を

選んで下さった◎◎先生に心からお礼申し上げます。

そして〇子様有難うございました。

またお声を聞かせて下さいね。

 

今日は本当に嬉しい一日でした。

 

青き踏む足裏(あうら)に詩の生(あ)るるまで  野菊