リラの花に宿る雨粒

 

 

リラ。ライラックとも言いますね。どちらも素敵な名前ですが、

どちらかと言えば、私は優しい響きの「リラ」のほうが好きです。

 

このリラの木が、我が家に来たのは、かれこれ20年以上前でしょうか?

 

庭手入れの上手な昔の句友から貰いました。

枯らしてならじと、私も大事に大事に育てて来ましたので、

毎年優しい色と香りが狭庭の春を楽しませてくれます。

 

今年も昨年には及ばないながらも、咲いてくれました。♬

 

先日、

草取りが出来なくなったので、庭全体に砂利を敷き詰めたのよ、

と言うと、「あら、リラの木はどうなったの」と彼女が

心配そうに言います。

 

「大丈夫よ、木は全部残したから」と言って

彼女に安心して貰いました。

 

昨年、私も彼女にフジバカマを上げましたが、

藤袴が無事に生長し、

アサギマダラが舞う様子を動画に収め、ラインに送ってくれた時は

とても感動しました。

 

リラの木も藤袴も二人にとっては、唯の植物ではないんですね。

 

同じように、人様から戴いたものに、ナンジャモンジャ、月下美人

クリスマスローズ、薔薇、蕗の薹などがあり、

その時期が来て、見事に期待に応えて呉れた時の嬉しさは

例えようもありません。

 

庭の整理をして、失った草花も沢山ありますが、

心に区切りをつけて、処分しました。

 

庭の断捨離はできましたが、

家の中は、物が溢れています。

 

何とかスッキリさせたいと思いながら、何から手を付けて良いのやら。

 

年齢的には今がその時期だらろうと思いますが、

断捨離、難しいですね。

 

 

 

春愁や解決できぬことばかり

 

窓開けて仏間に通すリラの風