ミヤマムギランの栽培は十余年になります。鉢は最初に素焼鉢、次いで軽石鉢、
昨年6月にスリット鉢へ全数切り替えを行って、現在200余鉢を保有しています。
この一年間の栽培成績は軽石鉢による栽培で手が掛かっていた頃と比べると、
かなりよくなっていると思います。
それでも鉢によってミヤマムギランの株の成長にかなり差を生じています。
スリット鉢は普通株に3号、根の少ない小株に2.5号を使っています。
昨年6月の切り替え時に急いだために、ミズコケの鉢への充填に格差が生じ、
乾きの早い鉢と遅い鉢が出て、早いものは水不足で作落ちすることが分かりました。
鉢数が多いので、ミズコケの補充作業が大変で躊躇していましたが、今週より
集中的に始めています。
スリット鉢植えのミヤマムギラン 5月9日に撮影
この株は左右に成長して新葉も大きく、一番元気な部類に入ります。
鉢底から見たスリット部の空隙
一般の鉢の底穴と比べると開口面積が格段に広くて、空気通りが良いのですが、
これが良すぎると底部のミズコケの乾きが速くなって、ミヤマムギランの成長を
阻害することが分かりました。
当初の植え付けの際に、ミズコケを指でしっかりと底部へ押し込むことをしないと
空隙が大きくなります。秋に行ったセッコクの2.5号鉢への植え付けでは、
このことに気付いてしっかりやりましたので、支障は出ていません。
指代わりの突き棒で縁のミズコケを押すとスカスカで大きく凹みます
左右に伸びる株の脇を大きくこじ開けてペルー産ミズコケを押し込みます
反対側をこじ開けて同様にミズコケを押し込みます
他の周辺部は突き棒で押して凹ませ、ミズコケを充填します
ミズコケの補充を終えた株 中央に株がまとまりました
ミズコケの補充作業を終えたミヤマムギランの鉢群
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