ミヤマムギランの栽培を始めたのは2007年で、今年で十七年目に入りました。

四十数年栽培している風蘭と比べると短いですが、いろいろと試行錯誤しながら

この特殊な蘭の植生をようやく把握して、自分なりの作り方が固まって来ました。

 

プラ籠にまとめている3号スリット鉢植えの「日輪(にちりん)」      

最初に使った素焼鉢は、鉢数が増えて以降に目が届かなくなって水切れによる

衰弱や枯れ死を多く経験しました。東日本大震災による二階レベルの温室の

排水不調発生により、この水遣りの面での支障は今も続いています。

水を頻繁に掛けられる環境であれば、素焼鉢でもよく出来ると思いますが、

制限があると素焼鉢は乾きが急に来て、株にダメージを与えます。

 

保水力のある軽石鉢に替え、70-80鉢以下で目の届く時期は成績がよい時期も

ありました。しかし鉢数が多くなってからは、やはり目がとどかなくなりました。

軽石の粗密の栽培への影響、皆が使っていない異質の鉢の流通の難しさ、

軽石鉢の今後の入手難などが問題になり、続けるのは難しいと判断しました。

試作してよかったスリット鉢への切り替えを2023年5~6月に集中的に行いました。

 

昨夏は異常な猛暑で古葉がかなり落ちましたが、枯れた株はほとんどなく、

年が替わった現在、200鉢を超える株の発芽と成長が目立ってきています。

これまで四季に合わせてシリーズにして記事を載せていましたが、まとめるのに

苦労が多いので、今後はその時点で見栄えのする株をアラカルトとして随時に

載せることにいたします。

 

選抜した「日輪」5鉢

 

以上の2鉢には昨秋発芽の新葉が見頃になっています。

この品種は芽出しから覆輪部に紅色がのり、長く暗まないので楽しめます。

前年の古葉の覆輪部は白になります。

 

以下の3鉢は新芽を多く抱えていてこれからの展開が楽しみです。

 

 

 

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