ミヤマムギランの栽培を始めて10年以上になります。40年以上栽培している
風蘭と比べると、最初は作り方がよく分からず、初期にかなり枯らしました。
素焼鉢から軽石鉢に替えて生育がよい時もありましたが、栽培鉢数が多くなって
軽石の粗密の栽培への影響、異質の鉢の流通の難しさ、軽石鉢の入手難などが
問題になって来て、本年5~6月にスリット鉢への切り替えを集中的に行いました。
その後の異常な猛暑で古葉がかなり落ちましたが、枯れた株はほとんどなく、
秋になって新芽が出始め、各品種独特の葉芸が楽しめる状況になっています。
第一弾として10/23に「日輪(にちりん)」を載せてから間が開いてしまいましたが、
本日は二回目の「紅灯籠(べにとうろう)」を紹介いたします。
紅灯籠 兄弟株の7鉢 11月15日に撮影
発芽から新葉の展開にかけて覆輪に紅色が載ってきれいです。
紅の濃淡は陽の当たり方と関係があるようで、よく当たる場所にあるものは
色が濃く、日陰の場所のものは淡くなります。
今春4月に静岡県から業者が来て、軽石鉢植えの大株を1鉢渡しました。
残りの4鉢からスリット鉢へ切り替え、分割して7鉢になっています。
今のところ切り替え後の繁殖が順調な品種の一つと言えます。
古葉があまり落ちずに新芽の数も多くて、スリット鉢とペルー産ミズコケの
組み合わせが上手く行っているようです。
他の品種では古葉がたくさん落ちたものもあり、スリット鉢が絶対的という
わけではありません。今後シリーズでいろいろな品種を載せる中で詳しく
考察したいと考えています。
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