早暁の5時前に激しい雨音で起こされました。
台風13号が東日本へ上陸、縦断するので、昨日は温室内外の整理をして
備えていました。今日は台風が過ぎ去るまで、閉じ込められことになります。
近頃は材料が少ないために、時々挟むように風蘭の柄物を記事にしています。
本日は現在希少品になった覆輪品種の「湖東殿(ことうでん)」を紹介いたします。
湖東殿 親株の4画像 9月5日に撮影
堀内一博氏の『富貴蘭事典』には載っていませんが、初版が昭和三十年代に
発行された古典園芸植物の『園芸種苗ガイド』の風蘭の部には載っています。
「湖東」の名が付くものは、他に稀少の銘品「湖東錦」や「東出都」から変化した
「湖東覆輪」がありますが、これらと関係はありません。
白覆輪で一見すると「駿河覆輪」や「白皇覆輪」に似ています。特に白皇覆輪に
酷似していますが、切り込みなど斑が独特の暴れ方をします。
また葉緑素のない幽霊葉も出て来ます。
白皇覆輪は覆輪が安定していておとなしい感じです。
私が風蘭を始めた昭和四十年代に千葉県鴨川市に複数の保有者がいて、
県内の交換会でも流通していましたが、昨今はまったく見かけません。
私は絶やすことなくずっと保有して来ました。。
5年ほど前に保有していた株を県内の交換会に出したところ、県外のある業者から
意外にも高い評価を得て、6枚葉一本立ちの子株を残して保有株を売却しました。
今回紹介する株はその子株を育てたものです。
今春の植え替えで親株から外した二本の子を寄せ植え
根絶やしにしたくないので、増殖して出品して行くつもりです。
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