昨日の夕方、雨が降り出す前に外棚のセッコクを全て温室内に取り込みました。
週末の風蘭交換会の準備もあって、室内はごった返しています。
ミヤマムギランは梅雨の時期に花を着けますので、200鉢ほど栽培している
私の温室でも針のような細い茎と小さな蕾や花が目に付くようになりました。
小さな蕾の段階のものが多く、本日はまず開花している鉢を紹介いたします。
大影(おおかげ) 縞物の銘品
花の大きさは米粒くらいで、花色は赤紫色の濃淡が多いですが、橙色や黄色が
入って目立つものもあります。花の形は女性が履く先の尖った靴にそっくりです。
花はこれ以上開きません。以下の画像はいずれも花が開く途中で、開花しましたら
また紹介いたします。
大影(おおかげ) 前の株とは別購入の品で縞の柄がよいです
桃酔(とうすい) 曙斑で新芽から新葉が桃色に染まります
紅彩流(こうさいりゅう) 新葉に紅の散り斑を含んだ縞が入り後暗みになります
赤嚇(せっかく)
新葉の紅の散り斑が濃くて、赤みが強く際立っていることから「嚇(おど)す」を
品種名に入れたようで、初めてラベルを見た時に驚きました。
ミヤマムギランの花の記事はこれまでほとんど載せていませんでしたが、今年は
花が多く着いて目立つので紹介することにしました。
花が多く着くのは栽培に問題があるからで、今年は新規にクンシランの栽培が
加わって管理面で手が回らなくなったことと関係があります。
株分や植え替えをした鉢では、栄養成長が盛んで花はほとんど着きません。
1年以上ほったらかしにしていると株は「やばい」と思って生殖成長に切り替え、
花を着けようとするのです。
今回取り上げた鉢を見ても、表面に青苔がびっしりと着いたり、ミズコケが
傷んだものばかりで、上記の内容を証明しています。
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