もの凄い存在感だ。
さわりを聴いただけで、誰だかわかるほどの存在感。

おそらく、今最も聴いておくべきミュージシャンのひとつだろう。

アメリカ南部のルーツミュージックに起点を持つロック。

その最大の魅力は音だ。
生々しくも乾いた音。
コアまで削られ、丁寧かつ印象的にエコー処理された音。

そして強い歌。

Alabama Shakes のセカンドアルバム、 "Sound And Color"

Sound & Color/Ato Records

¥1,761
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最初に聴いた時、音には素直に感動した。
しかし音楽そのものの魅力に自分がどう反応できるのか、わからなかった。

ある種のクセの強さ。
本来自分が指向する音楽ではないソウル系ミュージック。

ゆっくり聴いていきました。
音の創りやサウンドスケープを丹念に拾いながら。

曲によっては、ボーカルの本体が左チャンネル寄りに、そのエコーが右チャンネル寄りに配置されたり、ギターやボーカルの中高音エッジを際立たせる代わりに本来強く出るシンバルの中高音を意識的に引っ込めたり。

音づくりの迷宮を彷徨うだけでも飽きません。







誰がやっても同じように聴こえるだろうギターロックや、特にうまくもなく存在感もない歌しか聴こえてこないSSW、作られ歌わされているアイドルグループなど、顔のないロックが蔓延っている。

そんな中で、明らかな異彩を放つアラバマシェイクス。

人によって受容度がけっこう変わるでしょう。

たとえ結果好きになれなくてもいいので、一度は耳を脳に体験させてあげてほしい。
脳みそが揺さぶられる体験はとっても大事だと思うので。