今年は、沁みる傑作が多くリリースされる年になりました。

前回ご紹介した、Sufjan Stevens に引き続き、またもや才能あふれる若手が素晴らしい作品をリリース。

デビュー作から贔屓にしてきた、Conor O'Brien 率いる Villagers

デビューアルバムは、シンガーソングライターの資質を存分に発揮した、バンド名義の作品で、自分はその年の年間ベスト10に選出し、絶賛しました。

セカンドアルバムは、昨年のリリース。
デビューアルバムよりも、バンド指向を強め、曲創りからアレンジまで、バンドであることを意識した作品に。

デビューアルバムでの歌と演奏のバランスに絶妙なものを感じていたため、セカンドのバンド指向は自分にとってやや期待外れの方向に行ってしまった印象。

オブライエンの曲創りとシンプルな音楽が、やや大味な方向に行ってやしないか、と。


と思っていたら、そこから短いインターバルで、早くも3作目が登場。

それがこの "Darling Arithmetic"

ダーリン・アリスメティック/ホステス

¥2,263
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作詞作曲や歌だけに留まらず、オブライエン自身がすべての楽器演奏だけでなく、レコーディングからミックスまでを担当し、実質的に一人で作り上げたこの作品。

どんな編成で音楽を創っても、それはすべて Villagers というユニットによる作品であると本人は言っているけれど、明らかに一人で創り上げた今作がベストユニットでしょう。

オブライエンは、バンドを指向しない方がいいです。明らかに。

歌も、曲も、生きます。

沁みます。
響きます。

音楽というしずくが、だんだんと大きくなって、ポタリと落ちる瞬間を見ているかのような感覚。
そして、そのしずくがじんわりと自分の中に広がっていく。

純粋さと、透明感。

素晴らしい。

このアコギとこの歌声が始まっただけで、もうアウト。