ZX2 の絶賛を続けましたが、誤解のないように言っておくと、ZX2を買えば何から何まで音楽がいい音になるわけじゃありません。


最終的に音楽を良い音で聴くことができるかどうかは、大きく3つの要素が影響してきます。


1.音源が良い音で記録されているか。


2.再生機(アンプ含む)で音質が劣化しないか。


3.出口(イヤホン、スピーカーなど)での再現性と魅力的な味付け。


ノイズや電源電圧の変動にも惑わされず、低周波から高周波まで、原音の波形を忠実に再現できるか。

音量の大小にも関わらず、波形を崩さずに送出できるか。


出口であるスピーカーやイヤホン、ヘッドホンは、要は振動板と振動板を入れる箱(と言い切ってしまう)です。

送られてきた変幻自在の波形と電流の変化に追従し、余計な共振や外部環境の変化を入れずに鳴らすことができるか。


そういう意味では、DAP+イヤホンの組み合わせは、スピーカーで聴く場合の部屋とかスピーカーの置き方などの外部要因による影響を考えなくて済みますね。


ZX2は再生機なので、この中でZX2が担えるのは、2.の部分だけです。


1.の音源が質の悪い音の場合、それ以上の良い音で聴くことはできないし、3.の出口であるイヤホンが安物の場合は、せっかく良い音でそこまで届けても、その音を再現してもらえません。


それは、ハイレゾだろうとCDだろうとMP3だと同じです。

音源の音が悪ければ、良い音で聴くことはできません。


1.の音源が良い場合、2.と3.の質が高ければ、そこに記録された音が再現可能になります。

ここで ZX2 の良さが発揮される、ってわけで。


それでも、3.が悪ければあまり意味がありません。


つまり、1.2.3.のレベルが合ってこそ、ZX2 の性能が最大に発揮できるってわけです。

1.3.がそこそこのレベルでも、2.の質が上がれば、そこそこの改善は感じることはできるけれど。


音の良さとは、1.の音源と、3.の出口、それらの影響が最も大きいのは確かなので、2.である再生機にお金をかけるのは、まずは3.である出口にお金をかけてから、ということになりますね。


そして、残念なことに、ハードロックを中心としたロックは、音の良い音源が必ずしも多くありません。

ローファイであることをアイデンティティに据えている人もいるし。

もともとノイズのカタマリであることを良しとする音楽だし、それが魅力でもあるし。


自分の中で、ジレンマになっていることのひとつです。