CDの誕生後、CDを超える音質のフォーマットとして、SACDやDVDオーディオがリリースされ、最近ではBlu-Rayオーディオというフォーマットでの高音質リリースも増えてきました。


そのどれも専用プレーヤー(Blu-RayオーディオはBlu-Rayドライブがついてるパソコンでも再生可能)が必要だし、そもそもタイトル自体が少なすぎて、思い切った一歩を踏み出そうという気持ちが湧いてきませんでした。


そして、結局一番多く聴くのが、ウォークマンにダウンコンバートしてなので、最初の再生クオリティを高めてもほとんど意味ありません。


だから、GenesisのリマスターのCDがSACDハイブリッドでも、King CrimsonのリマスターがDVDオーディオサラウンドのオマケ付きでも、通常のCDフォーマット以外は、自分ではどうしようもない宝の持ち腐れ。


いやいや、ウォークマンやiPod、スマホなどのコンパクトな再生機に、アルバムを山ほど積み込んで自由に聴ける時代になったんだよ、音楽を聴く環境が飛躍的に良くなったんだからそれでいいのだ、多くを求め過ぎちゃいかん、と何の解決にもなっていない妙な納得感を自分に押し付けることで、新しい高音質フォーマットは見てみぬふりをしてました。


ところがいつの間にか、ハイレゾなんていう、新たな高音質フォーマットがいつの間にか登場し、じわじわと浸透してきました。


理論上というか、その理屈はCDの音質を超えるということは良くわかっても、専用の再生機が必要なことは変わらないし、それに見合うクオリティの高い出口(=スピーカーやイヤホン)が無けりゃ、これも宝の持ち腐れ、と最初は相手にしてなかったんですけどね。


ビックカメラで試聴しても周りがうるさすぎてその差なんてほとんどわからないし、そもそも人間の耳の可聴域を超えていると言われる周波数帯域まで再生できても、音の良し悪しに影響があるものか。


でも音には倍音というものがあり、可聴域を超えた周波数が可聴域の音に微妙な影響と複雑さをもたらすのも確からしい。

そして音楽は高音質で聴くべきと標榜しながらハイレゾをスルーしてもいいのか。


そんな思考のスパイラルに徐々にはまり込んでいくのでした。


そして、手元にある愛用のウォークマンF887は実はハイレゾ対応機。

パソコンにダウンロードしたハイレゾ音源をそのまま転送・再生が可能。

お、いけるんじゃないか。


しかし、ハイレゾの持つポテンシャルを生かすには、このウォークマンだと出口のD/Aコンバートがあまりにも貧弱だし、MP3の20倍のデータ量があってハイレゾ1曲でMP3で20曲分の容量が必要となるために、ハイレゾをたくさん記録するには、64GBの記憶容量なんてあっという間にいっぱいになってしまう。


つまり擬似的なハイレゾ体験はある程度できるものの、ハイレゾで音楽を楽しむ状態には絶対にたどり着けないことがわかってしまったのでした。