あらためてネクスト4に選んだ4枚を眺めてみると、これからご紹介するトップ6との差は、どれだけそのアルバムにのめり込んだかの違い、と言うことができます。


いいなあ、と思いながらも、上位6枚ほどはヘビロテにはなならなかった印象。


さて、今年のトップ6です。

今年は順位を付けました。



6位

Ben Watt "Hendra"


ヘンドラ/Hostess Entertainment
¥2,561
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あまり他ではベストアルバムに選出されることはないであろうアルバムでしょう。

Everything But The Girl として80年代に活躍した彼に関わる音楽にさほど入れ込んだ記憶はないけれど、年月を重ねても音楽を作り続けていることに興味を持ち、改めて聴いてみるとなかなかの良作。


音楽創りを長く生きがいとしてきたミュージシャンが、曲と歌の良さに拘って丁寧に創り上げたアルバムの良さが沁みてきます。


忘れてはいけないのが、元Suede のバーナード・バトラーが弾くギター。

暖かいノイズの存在というか、やはり独特の味と存在感があり、このアルバムの好印象をますます高めてくれてます。



5位

Damon Albarn "Everyday Robots"

Everyday Robots/Parlophone (Wea)
¥2,432
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Ben Watt と同じく、ロックの世界でベテランの域に入ってきたデーモンが初めてリリースした、本人名義のソロアルバム。
Blur には特に思い入れもない自分なので、これもまたBen Watt と同じく、それほど強い興味を持って聴き始めたわけでもありませんでした。
それなのに、聴くたびにその良さがジンワリと。

曲の良さと歌の味わいの妙味。
そこにピアノを中心としたシンプルなアレンジという、絶妙なトリートメントが効いている。
Ben Watt ではギターにしびれるとしたら、こっちはピアノの響きにしびれます。

しかし、自分も渋めのが好きになってきたなあ。



4位

Spoon "They Want My Soul"

They Want My Soul/Republic
¥1,791
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これはレビューにも書いたように、音と曲創りの潔さが際立っています。
迷いなく、シンプルな軌道を描いて、力強く進んで行く、ポジティブかつニュートラルなロック。
カッコいい、という言葉が良く合います。


ベテランミュージシャンの作品ではなく、勢いと力があるニューカマーがいきなり完成度の高いアルバムをリリースした、そんな印象の方があってる気がします。

こういうのは、ありそうでなかなか無いんだよなあ。



3位

Julian Casablancas + The Voidz "Tyranny"

Tyranny [帯解説・歌詞対訳 / 国内盤] (MGNF1012)/MAGNIPH
¥2,484
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正直言って、Strokes のアルバムよりも好きです。
それくらいのインパクトと熱量がこのアルバムにはある。
80年代のニューウェイブ全盛期にリリースされていてもまったく不思議ではありません。
やっぱり、ロックってこういうものだろうと。

そういう意味では、昨年のPrimal Scream に似たものを感じますね。
でもまったく違うロック。
マス受けやセールスを考えていたら、絶対にリリースできません。

聴いているとカラダが熱くなってきませんか。
きません、ああそうですか。そりゃ、残念。



2位

John Frusciante "Enclosure"

Enclosure【ボーナストラック+2、高音質Blu-spec CD2、超ロングインタビュー.../SPACE SHOWER MUSIC
¥2,300
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自分にとって最近の彼は、音の感性の方向性が共振するミュージシャン。
デジタルとアナログを共鳴させながらロックを解体していくとどんな音楽がその先に見えるのか。
長い目線でそんな実験を続けているのかもしれません、この人は。

音楽の中に対立的な要素を入れて、曲の中で、自分が自分と戦うという、このアルバムでの実験。
伝統的な曲創りを非伝統的なプロデュースで破壊する、彼が現在目指しているベクトルは、今のところ非常に魅力的な成果を上げてくれています。

一人で創り込んで行くからこそ、ここまでできるのでしょう。
そこにはもちろん限界もあるけれど、この人がやると、可能性の方が大きく見えます。



1位

U2 "Songs Of Innocence"

ソングス・オブ・イノセンス-デラックス・エディション/ユニバーサル ミュージック
¥3,240
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順位付けで一番悩んだのが、このアルバム。
でも目的と基準を明確にしたら、自然にこの位置に収まりました。

自分たちの音楽に課したクォリティ。
隅から隅まで目を光らせた結果としての完成度。

何度も聴きたくなる素晴らしくよくできた曲たちと、細部まで気持ちの良いサウンドスケープ。
これだけの作品を他のどのミュージシャンが創ることができるのか。

すべてがバランスよく整えられ過ぎたゆえの、印象度の弱さが唯一の弱点といえば弱点ですね。
だから、アピール力には今一歩欠けるかもしれません。



良い曲と歌に魅力がある5、6。
刺激的な音の世界を見せてくれた2、3。
シンプルな中に素晴らしいバランスと高いクオリティを両立させた1、4。

この3つの方向性が、実は自分が音楽に求める三大要素。
奇しくも、今年のベスト6にバランス良く出揃ったのは、自分にとって今年がある種の豊作の年だったということでしょう。


ところで。


待ち焦がれたAvi Buffalo がセカンドをようやくリリースしてくれました。

晩夏に入手しましたが、とある事情により、悪い印象がしみ込むのを恐れたため、今年このアルバムを聴きこむことを断念せざるを得ませんでした。


デキが悪くて選外になったのではありませんので、念のため。